幼児向け【公文式通信学習】特徴やメリット・デメリットを紹介

海外まで幅広く学習塾を展開する公文式には、幼児から学べる通信学習があります。

この記事では、幼児向けの公文式通信学習について、その特徴やメリット・デメリットを紹介します。

公文式学習がどのようなものか知りたい方や、公文式学習を始めたいけれど教室が近くにない方はぜひ、公文式通信学習を検討する際の参考にしてください。

公文式通信学習とは?

まず、公文式通信学習の概要をお伝えします。

自力で問題を解けるよう作られた教材が特徴的な、公文式学習。

公文式通信学習では、海外も含めると25,000近くの教室(2020年3月時点)を展開する公文式学習の教材を自宅で学べます。

通信学習は幼児から社会人までと、幅広い年齢層にも対応しています。

公文式通信学習 幼児コースの概要と特徴

次に、幼児期の学習に的を絞って、公文式通信学習についてより詳しく紹介していきます。

幼児向けの公文式通信学習の概要は、以下の通りです。

対象年齢3歳以上
教科算数・英語・国語
学習ツールプリント・カード・教具 など
学習内容運筆、文字の読み・書き、数の読み・書き、タッチして英語の発音を聞く
届くタイミング初回は1.5か月分〜2か月分 学習状況に応じ追加で届く ※自動的には届かない
送るタイミング月1回
添削・指導固定の指導者による添削・指導・教材調整
会費(月額・税込)[幼児] 1教科:8,250円 / 2教科:15,400円 / 3教科:22,550円
※通信管理費1,100円を含む
※学習枚数にかかわらず月額は一定
その他料金(税込)[英語] リスニング機器E-Pencil:6,600円

公文式通信学習を開始する目安は、3歳以上とされています。

数を30くらいまで数えられること、ひらがながいくつか読めること、10〜15分程度机に向かえること、が目安のようです。

<h2>幼児向け 公文式通信学習での学び方 | 教材と学習の進め方、学習内容</h2>

ここでは、公文式通信学習での学び方について、教材、学習の進め方、学習内容の3つに分けてお伝えします。

公文式通信学習の教材

公文式通信学習では、公文式教室と共通の教材を使って学びます。

教材はスモールステップでつくられたプリントがメインで、やさしい問題から高度な問題まで、きめ細やかに構成されています。

そのため学年や年齢を問わず、一人ひとりの学習レベルに合った教材で学べるのが特徴です。

1日にこなすプリント枚数は、年齢や教科、教材のレベルによるものの、1教科を20分〜40分でこなせる量が一般的とされています。

公文式通信学習の進め方

学習は以下の流れで進み、全体で約10日〜2週間かかります。

  • プリント学習を進める
  • 月1回、決まった日に学習の済んだプリントをまとめて公文式通信に送る
  • 担当の指導者による採点・指導、連絡帳へのアドバイスが記入される
  • 学習状況に合わせて新しいプリントが追加され、送られてくる

決まった指導者と月1回のやりとりで学習状況をすり合わせ、教材のレベルや量を調整しながら子どものペースに合った学習を進めていきます。

公文式通信学習 幼児期の学習内容

ここでは幼児期に学べる内容を、教科ごとに紹介します。

公文式では算数・英語・国語の3科目を学べますが、幼児向けには運筆教材もあります。

どの科目もスモールステップで、やさしい内容で学びに親しむことから、徐々にむずかしい内容に進めるよう工夫されています。

  • 算数

算数では数をかぞえることを通して数に親しむことからはじめ、数をスラスラと言えるようになったら、数字を書くことに進み数の並びを理解していきます。

数をかぞえることも書くこともできるようになったら、足し算に進みます。

  • 英語

英語では、かわいい絵やストーリー、リズムや歌が登場する教材で、楽しく英語に親しみます。

専用のE-pencilで教材をタッチすると再生される、単語や文章をネイティブの発音で聞くことからはじめます。

  • 国語

国語では、「いす」など身近なものから無理なく文字や言葉に親しんでいきます。

まずは読みから、続いて書きの学習へと進みます。

書きは「つ」や「し」といった簡単な文字から「あ」などの複雑な文字へ進みます。

  • 運筆

まだ鉛筆を持てない子どもから年中・年長まで、読みと書きの個人差の大きい幼児に向ては、運筆教材も用意されています。

楽しく筆圧を調整しながら筆を運ぶ力を身につけ、無理なく書く学習に入れるよう工夫された教材です。

公文式通信学習のサポート体制

ここでは、公文式通信学習の学習サポート体制についてお伝えします。

まず特徴的なのは、指導者が担当制であること。

毎回同じ指導者が添削・指導・アドバイスを担い、学習量や採点結果など、子どもの学習状況をみながら学習の進め方を決め、教材の量を調整します。

指導者とのやりとりには通信学習連絡帳が用いられます。

連絡帳には学習枚数や進みぐあいなどの学習データ、教材、担当指導者からのアドバイスや質問への回答が記録されます。

ほかにも、指導者や指導について、Eメールやフリーダイヤルで本部スタッフにも相談できる体制が用意されています。

公文式通信学習 幼児コースのメリット・デメリット

ここではより踏み込んで、幼児が公文式通信学習で学ぶメリット・デメリットに触れていきます。

公文式通信学習 幼児コースのメリットは?

幼児期に公文式通信学習を受講するメリットには、以下の3つが挙げられます。

  • 自分の学習レベルに合ったペースで学べる

公文式通信学習では、スモールステップの教材と学習レベルに合った教材の調整を通じて、学習レベルに合った学習が可能です。

苦手なところはくり返し復習することも、やる気があればどんどん先に進むことも可能です。

  • 反復学習で学習習慣がつき、達成感を得られやすい

公文式通信学習の教材はプリントでのシンプルな反復学習がメイン。

そのため、毎日夕食前の20分だけ、など一定の学習リズムをつくるには適しています。

計算スピードの上昇や、暗記できたことがわかりやすく実感できる点もメリットです。

  • 指導者のフォローアップが手厚い

指導者の手厚いフォローアップも、公文式通信学習のメリットです。

同じ指導者が継続的に担当し、具体的で丁寧な添削、褒めて伸ばす指導など、きめ細やかなフォローが利用者に支持されています。

継続的なフォローの中で変化にも気づいてもらえることで、子どもの学習意欲も支えられるのかもしれません。

公文式通信学習 幼児コースのデメリットは?

公文式通信学習 幼児コースを受講するデメリットには、以下の3つが挙げられます。

  • 創造性を育むにはもの足りないかも?

公文式の教材はシンプルな反復学習が中心。

そのため、反復学習は計算や暗記に向く分、問題解決に向け好奇心をもって探究する、自分の考えを伝える、といった創造的な力を育むには役不足かもしれません。

  • やる気が続かない場合もある

公文式は学習習慣をつくりやすい教材といわれますが、すべての子どもに合うわけではなさそうです。

たとえば飽きやすい子どもにとっては、単調な反復や大量のプリントは負担に感じられるかもしれません。

子どもが自力で学習に乗れない場合、保護者のフォローが必要になります。

  • 親の負担が大きい

子どもが自力で学習に乗れない場合、学習リズムができるまでは親が声かけをしたり、見てあげたりと、環境を整えてあげる必要があります。

忙しい保護者にとっては、そうしたフォローが負担になるかもしれません。

公文式通信学習 幼児コースはこんな子どもにおすすめ

幼児向けの公文式通信学習は、どんな子どもに向いているのでしょうか。

上に挙げたメリットやデメリットも踏まえると、以下のようなお子さんにおすすめです。

  • 小学校入学前に一定の学習習慣をつけたい

公文式の反復学習は、生活の中に一定の学習リズムをつくって習慣化するには適しています。

小学校入学前に、このタイミングの何分は机に向かおう、など学習に取り組む習慣を身につけたい場合は公文式がおすすめです。

  • 着実に進む学習で達成感、自己肯定感を育みたい

シンプルな反復学習を積み重ね、できたら次へ進む、という流れは子どもにたしかな手ごたえを与えてくれます。

着実に前に進む達成感や「できた」という自己肯定感をしっかり育みたい場合も、公文式の学習が適しているでしょう。

  • レベルの向上に合わせてどんどん学習を進めたい

公文式のスモールステップの教材は、学習をどんどん進めたい意欲的なお子さんにもおすすめ。

年齢や学年を問わず、自分の進み具合に合わせて教材を追加できるため、もっとやりたいのにできない、などと意欲を削がれることはありません。

まとめ

幼児向けの公文式通信学習について、紹介しました。

お子さんに公文式通信学習を検討する際は、特徴やメリット・デメリットも踏まえ、学習方法が目的やお子さんの個性に合っているか検証してみると良いかもしれません。

公文式学習をうまく活用できれば、学習習慣を身につけ、達成感や自己肯定感を育むこともできそうです。

お子さんに公文式通信学習を検討している保護者の方はぜひ、参考にしてみてください。