通信制高校の特徴とは?メリット・デメリットを解説

私は学生時代、体が弱く、通常の高校に通うのが難しかったため、「通信制高校」で学びました。

その後、大学に進学し、大学院まで進むことができました。

今回は、私の経験を交えながら、「通信制高校」について解説したいと思います。

通信制高校に興味のある方はぜひご参考ください。

通信制高校の特徴

ここでは普通の高校にはない、通信制高校独自の特徴を紹介します。

勉強の意識が高い

通信制高校は自由度が高いため、勉強に取り組む意志の強さが必要です。

とは言え、通信制高校に通う皆さんは自分の意思で通っている方が多い為、勉強に対する熱意は、通常の高校生よりもとても高いと思います。

授業中に寝る人はいませんし、授業後は積極的に質問をする方がほとんどでした。

年齢制限がない

通信制高校は年齢関係無く高校生として勉強を行い、授業に出席して高卒認定という資格を取る事が出来ます。

所属する生徒は、16~18歳の高校生と同じ年齢の人もいれば、昼間や平日は社会人として働き、土日に授業の単位を取る人もいます。

私が通信制高校に通っていた頃は、70代の方がコツコツと10年かけて卒業したり、子育てをしながら土日に授業を受ける方もいました。

生徒の割合としては同年代の方が少ないと考えて良いと思います。

土日に授業を受ける

通信制高校では様々なバックグラウンドを持った方々が在籍しているため、基本的に週末の土曜日や日曜日に授業が開催されています。

自分が履修している科目に応じて授業を選択して出席します。

在籍期間は最低3年

通信制高校では3年間以上在籍する方がたくさんいます。

通常の高校では「留年」という扱いになりますが、通信制高校では「留年」という概念がなく、3年以上通われることの方が普通です。

大学に近い受講システム

大学の様に単位の取得に向けて、自分で科目を選択しテスト合格を目指します。

・規定の出席回数を満たすこと

・レポートを提出し、テストに合格すること

という流れで単位を取得し、卒業を目指します。

通信制高校を卒業するために必要なこと

通信制高校を卒業するために、押さえておきたいポイントをまとめます。

レポート

通信制高校は基本的にはレポートの記入が主な勉強活動になります。

私の通った通信制高校では、入学式後に選択した科目のレポート用紙を一年分か半期分、一気にもらいます。

入学してすぐに一年でどれだけのレポートを書かなければならないかが一目で分かります。

レポートは教科書に書かれている事を穴埋したり、数学なら途中式を書いたりといったものです。

出来上がったレポートは郵送して、採点された物が返却されます。

A,B,C,D,Fの5段階評価で、Fだと再提出になり、Aは最も評価の高いものになります。

レポートを書いていき、評価の低かったものに関してはスクーリング(授業)で直接学ぶとより理解が深められます。

単位取得

まず初めに、取得する科目(国語や数学等)を選択します。

各科目にはスクーリングと呼ばれる、いわゆる対面授業の出席日数が決められています。

少ないものだと5〜6回の出席で出席日数が満たされるものもありました。

レポートを終え、規定の出席回数を満たした後に期末テストを実施し、無事に合格すると単位が取得できます。

在籍期間

基本的に在籍期間は最低3年が必要です。

ただし例外として、普通高校に在籍していた方は、在籍期間を短縮できる可能性があります。

例えば、1年間普通高校に在籍していた場合、1年分の単位が認められれば残り2年を通信制高校で過ごせば問題なく卒業することが出来ます。

つまり、高校生として在籍している期間が3年以上になれば卒業の為の在籍期間はクリアしていることになります。

卒業要件

通信制高校の卒業要件は以下2つになります。

  • 合計104単位取得
  • 在籍期間3年以上

上記を満たすことで、学年制の高校と同等の勉強をしたと見なされ、高校を卒業したという証明が出来ます。

104単位の内訳は以下になります。

  • 必須科目、選択科目 74単位
  • 特別活動(運動会等の学校行事や、ホームルーム等) 30単位

この取得単位の数は学校教育法と呼ばれる法律で決められており、全国の通信高校に当てはまります。

通信制高校のメリットとは?

通信制高校のメリットを紹介します。

自分のペースで学習できる

自分のペースに合わせて単位を取得できる点は、人によっては大きなメリットになります。

私ははじめ普通高校に通っていましたが、度重なる都合で学校に毎日通う事が難しくなり、無理のない範囲で通える通信制高校に編入しました。

平日はレポートを出来る限り早く書き、余った時間を大学受験の勉強に充てました。

空いた時間に少し散歩をしてみたり、趣味のピアノを弾いたりと自由な時間も作れました。

編入したばかりの時は体調も悪く、辛い日々が続きましたが、そんなときは無理せずに家で休めるのは大きなメリットだと思います。

様々な状況に対応できる

これまでの人生で、通信制高校生活ほど様々な事情を抱えた人に会ったことはありません。

  • 働きながら通っている方
  • いじめや不登校を経験した方
  • シングルマザーの主婦
  • 昔学校に通えなかったお年寄り

など、本当に多様な方が在籍しています。

私自身、色んな方々との触れ合いからたくさんのことを学び、充実した学校生活を送ることができました。

通信制高校のデメリットとは?

通信制高校のデメリットを紹介します。

モチベーション維持が難しい

デメリットとして、自分のモチベーション維持が難しいことが挙げられます。

普通高校に行くのがめんどくさい、通信制の方が楽そう、という気持ちで入学すると、挫折する可能性が高いです。

通信制高校では普通高校以上に自立が求められます。

1人で勉強するという事は想像以上に辛いです

通信制高校に入ると基本的に平日はフリーな時間になります。

その時間をアルバイトに費やし、土日は疲れて授業に出れないという人も多くいました。

通常の高校生は土日祝日が休みになる為、友人と遊んでしまう人もいます。

私は大学院進学するという目標があったからこそ、モチベーションを維持しながら勉強できたと思っています。

通信制高校の方は、ぜひ目標をもって学校に通われることをおすすめします。

将来が不安

通信制高校だと「大学受験や就職で不利になるのではないか」と不安になる方もいるかもしれません。

結論から言えば、通信制高校であることは全く不利にはなりません

通信制高校であろうとなかろうと、本人の頑張り次第ということです。

通信制高校のメリットを最大限生かして、自分の人生を豊かにできるよう努力しましょう。

最近では大学進学を意識した通信制高校も増えてきています。

大学に行きたい方は、そういった通信制高校を検討されてはいかがでしょうか?

通信制高校でも大学進学できるのか?

勿論出来ます。

実際に私は、通信制高校生活を経て、都内の大学進学に成功し、そのまま大学院も修了し、現在は修士号を取得するまでに至りました。

通信制だからと思って後ろめたく思わず、大学で専門的な事を学びたいという気持ちが少しでもあるなら、是非チャレンジして欲しいです。

しかし、単位取得の為の勉強だけでは受験は成功しません。

通信制高校の授業は高校卒業認定の資格を得る為のものであり、大学受験に向けたレベルでは無いからです。

この言い方だと、通信制の授業のレベルが低いと捉えられかねませんが、実際にレポートや教科書だけでは受験戦争を乗り越える事は出来ないと思っていて欲しいです。

「通信制高校の勉強」+αの勉強がどうしても必要になります。

市販の参考書や問題集を活用する、通信教育を受講するなど、塾に行かなくても勉強はできます。

ぜひ自分なりの学習スタイルを確立して、受験勉強を頑張ってください。

検討をお祈りします。