小学生向け【算数】おすすめ通信教育7選 | 特徴・メリットを比較

小学校の算数が苦手になってきて、学習を補いたい。

中学受験も意識して、どんどん算数の先取り学習をしたい。

そんなお子さんには、自分のペースで学べる通信教育がおすすめです。

今回は、小学生が算数を学ぶのにおすすめしたい通信教育を7つ、紹介します。

教材の選び方やそれぞれの教材の特徴、メリットやデメリットも合わせて説明するので、比較して検討する際の参考にご覧ください。

小学生が算数を通信教育で学ぶメリット・デメリットは?

まず、小学生が算数を通信教育で学ぶメリットとデメリットを紹介します。

小学生が算数を通信教育で学ぶメリットは?

ここでは、小学生が算数を通信教育で学ぶメリットを3つ、紹介します。

  • 時間・場所・進度も、自分のペースで学べる

通信教育はいつでもどこでも、お子さんの都合に合わせて学習できます。

さらに学年の縛りのない教材は、学習を進めるペースも自分に合わせられるため、苦手な単元をくり返し復習したり、どんどん先取り学習をしたりできます。

自分に合った学びのペースを選べるのが、通信教育の大きなメリットです。

  • 学校の授業の予習・復習・テスト対策ができる

通信教育には、教科書に準拠してつくられた教材が豊富です。

学校で習う内容を先取りしたり、習った内容を復習して理解を深めたりでき、さらにテスト対策にも使えます。

  • 教科書レベルを超えたハイレベル問題で、中学受験にも備えられる

通信教育には、教科書レベルを超えた応用・発展問題を扱っている教材もあります。

算数が得意で教科書レベルの内容ではもの足りない場合や、中学受験にも備える場合は、より難易度の高い問題に取り組めるのも通信教育のメリットです。

小学生が算数を通信教育で学ぶデメリットは?

ここでは、小学生が算数を通信教育で学ぶデメリットを3つ、紹介します。

  • すぐに質問できない

通信教育では、疑問が浮かんだときに相談できる先生がそばにいません。

解き方や解答プロセスに疑問が湧いたとき、塾や学校などと比べると、疑問をすぐに解消しにくいのは通信教育のデメリットといえます。

添削や動画でのフォローなど、各教材で用意されているフォロー体制は積極的に活用したいところです。

  • モチベーションを保つのが難しい場合も

通信教育では自分のペースで学べる反面、学習意欲を保つのが難しい場合があります。

教材レベルや学習ツールが合わない場合、飽きてしまったり、やる気をなくしてしまうかもしれません。

その場合は、親のフォローが必要になることもあります。

  • 親の負担になる場合も

通信教育で子どもの自然な学習意欲が続かない場合は、親のフォローが必要になります。

また親が採点する教材や親も一緒に学ぶ教材もあり、楽しめる方もいれば、負担に感じる方もいるでしょう。

検討する教材に親の参加が求められる度合いを、事前にチェックしておくことをおすすめします。

小学生向け算数の通信教育を選ぶポイントは?

次に、小学生向け算数の通信教育を選ぶ際のポイントを3つ、紹介します。

ポイント①学習ツールで選ぶ

小学生向け算数の通信教育を選ぶ際のポイント、1つ目は学習ツールです。

通信教育教材にはオーソドックスな紙教材から、最近ではタブレットのものもあります。

さらに副教材や、おもちゃなどの教具が豊富な通信教育もあります。

いろいろなものに触れる方が好奇心を刺激される子どもには、副教材や教具が豊富な教材、

教材がたくさんあって収納に困ったり、煩わしいと感じたりする場合はシンプルな教材を選ぶと良いでしょう。

タブレットは場所を選ばず1台で多くの内容を学べ、紙教材は親でも扱いやすいのが魅力。

子どもの個性や学び方、家庭の事情に合った学習ツールを選ぶことをおすすめします。

ポイント②教材のレベルで選ぶ

小学生向け算数の通信教育を選ぶ際のポイント、2つ目は教材のレベルです。

通信教育教材のレベルは、幅広く用意されています。

学校で習う内容を予習・復習して基礎をしっかり身につけたい場合は教科書準拠の教材で十分ですが、算数が得意な場合や中学入試を見据える場合は、応用問題や発展問題といったハイレベルな問題を扱う教材も視野に入れたいところ。

現在の学習レベルや目指すレベルに合った教材を選ぶと良いでしょう。

ポイント③フォロー体制で選ぶ

小学生向け算数の通信教育を選ぶ際のポイント、3つ目はフォロー体制です。

通信教育教材のフォロー体制は、教材ごとに異なります。

丁寧なフォローがある方が学習意欲が保ちやすい場合は、定期的な添削フォローや動画フォローのある教材がおすすめです。

親がいっしょに取り組むことを重視する場合や、親の採点で十分という場合は手厚いフォローは不要かもしれません。

子どもや各ご家庭の学習スタイルに合ったフォロー体制の教材を選ぶと良いでしょう。

小学生向け算数のおすすめ通信教育7選

ここでは、小学生向け算数のおすすめ通信教育を7つ、紹介します。

それぞれの教材の基本情報を表にまとめ、特徴やメリット・デメリットにも触れています。

教材選びで重視するポイントにも着目しながら、比較して検討する際の参考にしてください。

RISU算数

RISU算数の基本情報は、以下の通りです。

対象学年年中〜小学6年生
教科算数のみ
コース年中〜高学年レベル・(終了後)中学受験基礎クラス
届くタイミング-(自分のペースで進める)
料金基本料金:月額 2,750円(税込)
追加利用料:月額 1,100円〜9,350円(税込)
※月1ステージ以上進んでいる場合のみ、学習速度に応じて追加
[中学受験基礎クラス] 月額1,980円(税込)
学習ツール専用タブレット
学習内容・レベル教科書レベル+暗号問題・中学受験問題など
添削・フォロー動画でのフォロー
おすすめポイント・算数に特化学習
・レベルに合わせたペースで進められる
・子どもを飽きさせない工夫
・動画での丁寧な解説など、データに基づく個別フォロー

RISU算数は、小学生向けの算数に特化したタブレット型通信教育です。

学習システムは自主的に学べる「ステージ制」で、子どものレベルに合わせたスモールステップの学習を進められます。

ステージは94、問題は全部で約10,000問あり、各ステージの最終問題をクリアすると次のステージに進みます。

レベルは小学校の教科書レベルから、思考力を養う問題、中学入試からアレンジされた問題まで幅広く、算数検定と連携したレベル判定もあります。

計算問題だけでなく図形や時計、文章問題も出題され、応用問題である「スペシャル問題」には考える力の試される良問も用意されています。

また、子どもを飽きさせない工夫もたくさん。

調子が良い時にとつぜん難問が登場する「オニモード」は学習が単調になるのを防ぎ、カリキュラムを進めると手に入る「カギ」で挑戦できる「スペシャル問題」は、暗号や入試問題で子どものワクワクを刺激してくれます。

さらに、データに基づく個別フォローもRISU算数の魅力。

子どもの学習状況やつまづきがデータから検知されると、動画が送られてきて、つまづきへのアドバイスや、苦手な部分の解説を見ることができます。

難点は、料金体系でしょうか。

学習をどんどん進められるのはメリットですが、進めば進むほど料金が上がる、という点については保護者にとっては痛手でもあり、複雑な気持ちになるかもしれません。

Z会の通信教育 小学生コース

Z会の通信教育 小学生コースの基本情報は、以下の通りです。

対象学年小学1年生〜小学6年生
※1・2年生はセット受講のみ、3年生から単科受講可能
教科国語・算数・理科・社会・英語・プログラミング学習
※学年・コースにより異なる
コースコース:小学生コース・小学生タブレットコース・中学受験コース
レベル:スタンダード・ハイレベル
届くタイミング毎月届く(タブレットコースは配信)
料金1教科(3年生以上):月額 1,355円(税込)〜
学習ツール[小学生コース]紙教材
[小学生タブレットコース] タブレット
[中学受験コース] PC・タブレット /  ipad ※プランにより異なる
学習内容・レベル[スタンダード] 教科書レベル+応用
[ハイレベル] 教科書レベル+応用・発展
添削・フォロー担任指導者による月1回の添削指導 ※タブレットコースはなし
おすすめポイント・小学3年生から算数のみの受講が可能
・教科書レベルを超えたハイレベル教材で中学受験にも向く
・月1回の担任指導者による丁寧な添削指導

小学校1・2年生はセット受講で、小学3年生より1教科からの受講が可能になります。

学習ツールには紙教材とタブレットがあり、紙教材を使用する本科コースでは月1回の添削指導を受けられます。

タブレットではアニメーションが用いられ、紙ではイメージしにくい内容も視覚的に理解しやすくなっています。

Z会の特徴は、教科書レベルはもちろん、教科書レベルを超えたハイレベル教材が充実していること。

算数では、試行錯誤して解決する力や適切な解法を選択する力、筋道を立てて説明する力に加えて、知識を新しい考え方に活用する力や深い思考力を養う問題が用意されています。

問題の質、量ともに充実しているため、中学受験を視野に入れたお子さんにはピッタリです。

また、本科コースでは月1回の添削指導を受けられるのもメリット。

担任指導者による丁寧な添削で、子どもの意欲が保たれやすいよう工夫されています。

さらに、親がいっしょに取り組む経験学習があるのもZ会の特徴です。

子どもといっしょに学びたい親にとっては楽しめるものですが、忙しい親にとっては負担となり、デメリットになるかもしれません。

Z会について詳しく知りたい方はこちら。

名探偵コナンゼミ 通信教育

名探偵コナンゼミ 通信教育の基本情報は、以下の通りです。

対象学年小学1年生〜小学6年生
教科国語・算数・思考・英語
コース
届くタイミング毎月
料金教材配送:月額 2,420円(税込)〜
PDF版:月額1,320円(税込)〜
学習ツール紙教材、PC・タブレットなど
学習内容・レベルオリジナルカリキュラム(教科書準拠なし)
添削・フォロー年2回の添削テスト(教材配送のみ)
おすすめポイント・エンターテインメイト要素
・図形の豊富なオリジナルカリキュラムで、思考力も鍛えられる
・リーズナブルな料金設定

名探偵コナンゼミは、子どもに大人気の名探偵コナンの世界観でつくられた通信教育です。

前身のまなびwithからリニューアルし、2021年4月にスタートしました。

名探偵コナンの世界観や謎解きゲームなど、エンターテイメント要素が盛り込まれているのが特徴です。

教材は教科書に準拠しないオリジナルカリキュラムで、図形問題が豊富

さらに、自分の思考を見える化して表現して思考力を伸ばす「思考の達人ツール」や、教科をまたいで知識や技能を活用する力を養う「複合教科問題」も展開。

教科書を超えた深い知識や思考力が身につくカリキュラムになっています。

さらに、リーズナブルな料金設定も魅力。

デジタル教材は自宅にあるPCやタブレットで利用できるため初期費用もなく、解約もオンラインで可能なため手軽に始めやすい教材ではないでしょうか。

デメリットといえそうなのは、親のフォローが必要な点です。

教材はシンプルな紙教材で、添削などのフォローも少ないため、子どもが自然に学習に乗らない場合は親のフォローが必要となり、負担になるかもしれません。

名探偵コナンゼミについて詳しく知りたい方はこちら。

進研ゼミ小学講座

進研ゼミ小学講座の基本情報は、以下の通りです。

対象学年年長〜小学6年生
教科国語・算数・理科・社会・英語・プログラミング
※学年・コースにより異なる
コース教材:チャレンジ・チャレンジタッチ
レベル:標準コース・挑戦コース
届くタイミング[チャレンジ] 毎月届く
[チャレンジ タッチ] 毎月配信される
料金月額2,980円〜
学習ツール[チャレンジ] 紙テキスト中心
[チャレンジ タッチ] 専用タブレット中心
学習内容・レベル[標準コース] 教科書レベル
[挑戦コース] 教科書レベル+中学入試レベル
添削・フォロー担任(赤ペン先生)による月1回の添削指導
おすすめポイント・教科書レベルから中学入試レベルまで対応
・赤ペン先生の丁寧な添削
・豊富な付録やごほうびで学習意欲が続く

進研ゼミ小学講座は、ベネッセの展開する小学生向けの通信教育です。

受講はセット受講のみで、算数のみの受講はできません。

学習ツールには、紙のテキスト中心の「チャレンジ」と、タブレット中心の「チャレンジ タッチ」の2種類、コースには標準コース・挑戦コースの2種類があります。

教材は教科書レベルから中学入試レベルまで幅広く対応しています。

標準コースでは教科書レベル、挑戦コースでは教科書レベルに加えて中学入試レベルの問題に取り組めます。

特徴的なのは、担任の赤ペン先生による月1回の添削

決まった先生による丁寧な添削サービスや温かい声かけは、利用者から定評があります。

また、子どもの学習意欲が続くしかけが豊富なのも進研ゼミの良いところ。

毎月届く付録や教具は子どもの好奇心をくすぐり、課題を終えてポイントをためるともらえる努力賞も子どもの学ぶ意欲を促します。

教材の種類やレベル、フォロー体制までオールマイティなのが、進研ゼミの魅力といえそうです。

難点は、教材が豊富なために扱いにくい場合があること。

飽きやすい子どもにとっては気が散りやすい場合もあったり、副教材の収納や管理に親が困ったり、といったことがあるようです。

進研ゼミ小学講座について詳しく知りたい方はこちら。

スマイルゼミ 小学生コース

スマイルゼミ 小学生コースの基本情報は、以下の通りです。

対象学年小学1年生〜小学6年生
教科国語・算数・英語・プログラミング・(3年生〜)理科・社会
コース標準クラス・発展クラス
届くタイミング毎月配信される
料金月額3,278円(税込)〜
学習ツール専用タブレット
学習内容・レベル[標準クラス] 教科書レベル
[発展クラス] 教科書レベル+応用問題
添削・フォローなし
おすすめポイント・解く力を高める「計算ドリル」
・タブレットならではの学習内容
・タブレット1台で場所を選ばず、収納にも困らない

スマイルゼミ 小学生コースは、タブレット端末で学べる通信教育です。

受講はセット受講のみで、算数のみの受講はできません。

コースは教科書レベルの標準クラス、教科書レベルに応用問題も加わった発展クラスの2種類。

算数には、解く力を高める「計算ドリル」があります。

6級(小学1年生)から1級(小学6年生)までのレベルがあり、今の学年の単元が終わると、次の学年の問題にも進めるため先取り学習も可能です。

特徴的なのは、タブレットならではの学習内容

触ったり動かしたりして体感を通じた理解ができ、自動で丸つけされ、アニメーションなどでの丁寧な解説を見ることもできます。

算数の文章題や面積の問題では画面に途中式を書けるので、思考を整理しながら答えを出すことも可能です。

また、教材はタブレット1台のみで完結するため、場所を選ばず学べる点もメリットです。

自宅はもちろん、移動中でも学べます。

タブレット1台なので、教材が散らかるなどして収納に困らないのも嬉しいポイントです。

難点は、ハイレベル問題が少ないことです。

出題形式は記述式より選択式が中心で、中学受験レベルには対応していないため、ハイレベルを求めるお子さんには物足りないかもしれません。

小学ポピー

小学ポピーの基本情報は、以下の通りです。

対象学年小学1年生〜小学6年生
教科国語・算数・英語・(3年生〜)理科・社会
コース
届くタイミング毎月届く
料金月額2,500円(税込)〜
学習ツール紙教材
学習内容・レベル教科書レベル
添削・フォローなし
おすすめポイント・授業の予習・復習にぴったり
・思考力を鍛えるイベント「算数マスターズ」
・リーズナブルでシンプルな教材

小学ポピーは、家庭向け学習教材の老舗であるポピーによる、小学生向け通信教育です。

受講はセット受講のみで、算数のみの受講はできません。

小学ポピーの特徴は、教科書の予習・復習にぴったりなこと。

教科書にそった副教材を発行している新学社による編集で、授業に合わせた学習がしやすいように作られています。

算数の学習には「算数・数学思考力検定」をもとに作られた問題を解き、思考力を鍛えるイベントの算数マスターズも用意されています。

さらに、リーズナブルでシンプルな教材も魅力。

費用を抑えて授業内容の定着をはかりたいお子さんにおすすめです。

ただ難易度は易しめなので、ハイレベルの問題を解きたいお子さんには物足りないかもしれません。

課題の提出や添削がないため、親のフォローが必要になる場合がある点もデメリットといえそうです。

Gambaエース

Gambaエースの基本情報は、以下の通りです。

対象学年小学1年生〜小学6年生
教科国語・算数・英語・(3年生〜)理科・社会
※理科・社会はオプション教材
コース
届くタイミング毎月届く
料金月額900円(税込)〜
学習ツール紙教材(プリント)
学習内容・レベル教科書レベル
添削・フォローなし
おすすめポイント・リーズナブルでシンプルなモノクロ教材
・教科書の予習・復習・テスト対策ができる
・「パワーアップ算数」でレベルアップ

Gambaエースは、がんばる舎による小学生向けの通信教育です。

受講はセット受講で、算数のみの受講はできません。

教材はシンプルなモノクロの紙教材で、問題プリントと解答プリントがセットで届き、1日20分でできる分量になっています。

料金も月額900円〜とかなりリーズナブルで、費用を抑えた学習が可能です。

問題は教科書レベルで、簡単すぎず難しすぎないため、授業の予習・復習・テスト対策に向いています。

ハイレベルな問題に挑戦したい場合は、オプション教材の「パワーアップ算数」でレベルアップも可能です。

「パワーアップ算数」は応用問題が中心なので、単元の理解をより深められます。

とはいえ基本的には教科書レベルのため、ハイレベル問題にどんどん挑戦したいお子さんにとっては物足りないかもしれません。

添削はなく、親が採点するため、負担に感じられる場合があることもデメリットといえそうです。

まとめ

小学生向け算数のおすすめ通信教育を7つ、紹介しました。

算数の通信教育を検討する際は、通信教育で学ぶメリットやデメリットも踏まえ、学習ツールや教材のレベル、フォロー体制など、重視したいポイントを軸に選ぶと良いでしょう。

お子さんの学習意欲を保ち、学習効果を高める方法として、ぜひ通信教育をご活用ください。