本好きな子どもに育てるにはどうしたらいい?読書のメリットとは?

「子どもたちが本好きに育って欲しい。」

小さい子どものいる若いパパやママが願うことですね。

何を隠そう、私もそう思いました。

でもどうやったらそうなるのでしょうか?

二人の子どもを育てた経験から、役に立ったことをご紹介しましょう。

周りの人がお手本を示そう

「読書しなさいよ。」

なんて言っただけで本を読むようになる子はいませんね。

まず大人がお手本を見せることが大事です。

この点については、私は落第です。

私は長時間本を読むのが苦手です。

しかも人がたくさんいるところだと

本に集中できないのです。

ですから、本を読むのは

子どもたちが寝静まった夜と決めていました。

でもラッキーなことに、

我が家には自他ともに「本の虫」と認めるパパがいます。

彼は朝起きるや否や新聞をなめるように読み、

帰って来ると、ちょっとの時間でも本を読んでいます。

机にも枕元にも本がうず高く積まれています。

これを見て育った2人の子どもは、

小学校中学年から新聞に興味を持ち、

朝は3人で新聞の取り合いをするほどになりました。

子どもたちは大人の真似をします。

周りの大人に読書の習慣があれば

子どもたちも本好きになる可能性は大です。

読み聞かせをしよう

小さいうちは一人で本を読むのは無理ですね。

絵本でもパパやママが読んであげるのが原則です。

我が家は子どもが小学生になるまで

テレビを買いませんでした。

ですから、子どもたちは本をもって

「読んで、読んで、」と私を追いかけ回しました。

掃除をしていようが、料理をしていようがお構いなしでした。

私もこれには参りましたが、とりあえず「1回だけよ。」

と言って読んであげました。

でも必ず「もう一回。」と言うので、

もう毎日が戦場のようでした。

幼児のころ2人が好きだった本には、次のようなものがあります。

  • 「どうぞのいす」柿本幸造・香山美子作

「うさぎさんが作ったどうぞの椅子にロバさんがドングリを置いておくと、

次々に動物たちがやってきて、のっているものを食べてから、

自分の持っているものを次のお客さんのために置いていく。」

という単純ながら、思いやりのあるお話です。

  • 「ノンタンあそぼうよ」キヨノサチコ作

いたずらな子ネコのノンタンが、失敗しながら

仲間たちと楽しく遊ぶ姿がほのぼのとしていいです。

  • 「きかんしゃトーマス」ウイルバート・オードリー原作

幼児は機関車が大好き、特に男の子に大人気はトーマスシリーズです。

いろいろな機関車がまるで人のように話をしたり

冒険をしたりする楽しいお話です。

キャラクターも多く読み応え満点です。

  • 「こんとあき」林明子作

あきちゃんがキツネのこんをつれて

田舎のおばあちゃんの家まで行くお話。

絵がかわいらしくこんがあきちゃんを助けて

旅をするのがほほえましいです。

  • 「はらぺこあおむし」エリック・カール作

これも有名な本です。あおむしが食べて、食べて、食べて、

最後にきれいな蝶々になるところがとても素晴らしく、

何度でも読みたくなります。

どれも短い文章で何度も読むうちに子どもたちも覚えました。

上の子が下の子に「読んであげるよ。」

なんて言いながら、

読み聞かせをしてくれることもありました。

彼は字が読めないので、

読み聞かせではなく、空読みでしたが…。

小さいときに読んだ本は記憶に残ります。

楽しい記憶は将来の読書家につながります。

できるだけたくさんの本を読んであげたいものです。

ただし、絵本は値段が高いのがネックです。

私の家の近所に3つの図書館がありました。

その3か所に登録してカードを作り、

毎週のように絵本を借りに行きました。

毎週新しい本に出会える図書館ツアーは楽しい時間でした。

また特に気に入った本は1か月に1冊は買ってあげました。

徐々にお気に入りの本が増えるのは嬉しいことです。

自分でも読めるようにするには

読み聞かせもいいですが、

一人で本を読めるようになって欲しいですよね。

私も早く本読みを切り上げたいので、

子どもに何度も字を教えようとしましたが、

これは難しかったです。

後で分かったのですが、彼は字を読むよりも、

お話をたくさん聞きたかったのです。

幼稚園の年長さんともなれば、

字を読める子や書ける子もいるというのに、

うちの子どもは相変わらず「読んで、読んで」の毎日。

私は焦りました。

何とか読み聞かせをするうちに、

字を教えることはできないか。

そんなことを考えてある日子どもに、

題字だけ読めたら、本を1冊読んであげるよ。」と言ってみました。

すると彼はたどたどしい読み方で、

「きかんしゃトーマス」と読んでくれました。

もちろん約束通り長いお話を読んであげました。

少したってから、

今度は「本を1行読んだら1冊読んであげるよ。」

さらには、「本の1ページ目の半分だけ読んだら、

1冊読んであげるね。」

そして、「今日は1ページ全部を読んでみない。」

というようにだんだん読む個所を増やしていきました。

とうとうある日、薄い本1冊を読むことができました。

すると次の日から彼は怒涛の勢いで、

一人で本を読むようになりました。

長い長い読み聞かせをするうちに、

彼はかなりの言葉を覚えていたのだと思います。

小学校入学前に何とか間に合いホットしたものです。

そんな2人もすでに社会人ですが、今でも本は大好きです。

本好きになるとどんな利点がある?

最近は大人も子どもも本離れが進んでいると言われます。

読書はもう古い習慣でしょうか?

そんなことはありません。

読書家の人々を見ているとこんな共通点があります。

  • 語彙が豊富。
  • いろいろな分野の知識に富んでいる。
  • 文章を読むのが早く、素早く理解できる。
  • 長文読解が得意。

子どものうちから本好きで読書の習慣がついていれば、

いろいろな面で有利になることは確実です。

もちろん最近はインターネットやテレビなどから、

十分な情報を得られます。

古めかしい本を読まなくても当座は困りません。

でも画面の文章を読む力がないと貴重な情報も活かせないのです。

また大人になってから

読書の習慣をつけるのは相当困難です。

子どもたちには小さいうちから、本になじみ、

できるだけたくさんの本を、

読めるようになって欲しいものですね。

まとめ

子どもたちが本好きになるには、

周りの人が読書をしてお手本を見せる。

十分に読み聞かせをする

本を読みながら徐々に字を覚えることもできます。

本好きになれれば知識を増し、理解力もつき、

大人になっても有利なことばかりです。

ぜひ幼児のうちから良い本に出会って本好きな人に成長して欲しいですね。