通信教育には、教科書準拠から応用力強化まで様々なタイプがありますが、
2021年4月に、ナゾトキとワーク学習が融合した、小学生向けの新しい通信教育「名探偵コナンゼミ」が始まったことをご存知ですか?
名探偵コナンゼミの基本情報や他社通信教育との違い、小1、小5の息子と一緒にナゾトキとお試しワークブックを体験した感想や
体験して実感した名探偵コナンゼミの特長をご紹介させていただきます。
名探偵コナンゼミの基本情報・他社通信教育との違い
名探偵コナンゼミは、小学館グループが提供し、ドラゼミ、まなびwithからリニューアルされた信頼ある通信教育です。
学習スタイル
1、デジタル教材「ナゾトキ」
名探偵コナンのアニメをみながらナゾトキを行い、5つのスキル(空間認知スキル、推理スキル、読解スキル、論理スキル、直感スキル)を身につけることを目的としたデジタル教材
2、コナンがメインキャラクターのワークを利用した通信教育
「テキスト郵送形式」または「PDFダウンロード形式」を選択
教科
国語、算数、複合問題、英語、思考力
料金
受講方法 | 料金(税込) |
---|---|
◎ナゾトキ | 748円/月 |
◎テキスト郵送形式 | 2,420円~4,620円/月 |
◎PDFダウンロード形式 | 1,320円~3,520円/月 |
※テキスト郵送形式に一律マイナス1,100円
※ただし、添削なし、別途印刷代・紙代が必要。
<他社通信教育との違い>
- ナゾトキと通信教育を用いた2段階学習
- コナンがメインキャラクター(英語除く)
- 「考える力、ひらめく力、伝える力」を大事にするカリキュラム
- 読解、作文、図形、文章の図化などの問題が充実
- 複数の教科を組み合わせた複合教科問題の設定あり。
- 考えを図で表し、表現する独自の「思考の達人ツール」あり。
- PDF版など、学習スタイルにあわせた無駄のない料金設定
口コミや評判から、名探偵コナンゼミは良い教材でありそうですが、進研ゼミ小学講座を受講中の息子には難しいのではないか、という印象を持っていました。
しかし、体験するにつれて、思っていた以上に楽しく取り組んでいる姿をみることができ、体験をして良かったと感じています。
「ナゾトキ」体験レビュー
現在、名探偵コナンゼミのホームページでは、会員登録などをすることなく「ナゾトキ」を無料体験することができます。


<ナゾトキ基本情報>
◎コース設定
- ベーシックコース (小学1~2年生向け)
- アドバンスコース (小学3年生~6年生向け)
- エキスパートコース (中学生以上向け)
- ストーリーマスターコース (中学生以上向け)
◎時間
1回約10分のアニメ+5問の謎(我が家は20分程度)
◎配信
週2回×4週、ひと月に8回
◎ナゾトキ数
ひと月に40問(1回5問×週2回×4週)
◎ひらめきポイント
- 謎を解くと、ひらめきポイントを獲得。
- ヒント(最大3つ)の回数で獲得ポイントが減少。
- 好きなキャラクターやオリジナルカードに交換。
実際に体験して感じた、「ナゾトキ」のメリット、デメリットをご紹介します。
<メリット>
- 3つのヒントや保護者の協力を活用して、
ナゾトキに慣れていない子や低学年の子も楽しめる。 - 制限時間がないので、自分のペースで考えることができる。
- メモ機能で、紙がなくても書きながら考えることができて便利。
- 読解力や思考力がつく。
- 国語や計算など、勉強がベースの問題もあり。
- 解けたことが満足感や自信につながる。
<デメリット>
- 端末の操作や、問題を理解するために親のサポートが必要。
- アニメとナゾトキの関係性が低い。
※こどもたちはまったく気にすることなく楽しめていました。
<親からみた感想>
夢中で取り組み、問題が解けた時の嬉しそうな姿を見たり、続きをやりたいと言っていることから、こどもたちは、ナゾトキにとても集中し、楽しんでいたことがわかります。
出題の形式やジャンルの異なる問題が出されるため、ナゾトキに挑戦することで、
- 問題を読み込み、理解する力
- わかっていることを整理する力
- 諦めずに手がかりを探す粘り強さ
- 持っている知識をどう活用するか考える力
など、今後大事な「考える力、ひらめく力」を、自然と、楽しみながら身につけていくことができると感じました。
また、ナゾトキと通信教育を一緒に使用することで「勉強をナゾトキとして楽しむ力」が身につくと感じました。
この特長の詳細については、「4、体験して実感した名探偵コナンゼミの特長」をご確認ください。
「お試しワークブック」体験レビュー

ナゾトキと同様、名探偵コナンゼミのホームページから、PDF形式の各学年向けの1週間分のお試しワークブックを、ダウンロードすることが可能です。
ワークブックの第一印象は、表紙や中の教材内容にキャラクターがたくさんいるので、楽しく取り組めそう、こどもたちが喜びそうという印象。
わが家では学年の知識が必要な国語、算数、複合問題から、学年の知識が必ずしも必要ではない図形問題、作文、思考力を、兄弟一緒に体験をさせてみました。
その時の様子をいくつかご紹介します。
算数(小1、小5)
◎算数(小1)

基本問題は、10までの数や簡単なたし算について、たくさんのイラストを交えて説明されているので、
苦戦することもなく、楽しく取り組むことができました。
応用問題では、25マス計算など、見たことのないタイプの問題が出題されます。
25マス計算は、縦と横の数字をたすという仕組みを理解しないと解けません。
今回はナゾトキのように、どの数字とどの数字を足すと答えになるか、という仕組みについてのクイズから始めました。
ほぼわかるようなヒントを出しての正解ですが、仕組みを自分で発見した(と思っている)ことが嬉しくて仕方ない様子で、夢中で矢印を書きながら計算していました。
反復するだけの計算問題よりも、仕組みを探したことで楽しさが増し、難しいけど楽しい、もっとやりたい!というほど。
「解き方を発見した!わかった!」という経験が、学ぶ楽しさにつながることを実感できる問題となりました。
◎算数(小5)
通常の体積を求める計算はすぐに解けましたが、展開図から体積を求める問題で手がストップ。
少し時間はかかりましたが、初めて見る問題の解き方を、自分で考え、展開図から立体をイメージし、解けたという経験が自信につながったように感じています。
挑戦問題は「怪盗キッドからの挑戦状」という出題になっていて、キャラクターの絵やヒントが多くなっています。
難しい問題ですが、学習ページとは雰囲気が異なるため、勉強というよりも、ナゾトキモード。
普段であれば諦めてしまいそうな問題も挑戦しやすい工夫となっています。
難しい問題ほど、解けた時に自信や次への挑戦につながっているので、やはり「わかった!」という経験を積むことに効果があると感じました。
複合問題(小5)
◎国語、算数、社会

社会で習う都道府県を題材にしながら、たくさんの人の意見を整理する、数字を表にまとめるなど、息子にとっては珍しい形式の問題でした。
かなりの量の読解にも関わらず、楽しいと言っており、自分の好きな題材は、楽しく読解力を磨くことができるのだと実感しました。
このような学習は教科書準拠ではない、オリジナル教材だからこそできるコナンゼミの特長であると思います。
図形(小1、小5)
◎小1問題を兄弟で体験

図形を得意にしてくれるパズル教材。
息子はパズルが大好きなので、楽しそうに取り組みました。
図にあうように置く、ひっくり返すなど苦戦していましたが、実際にパズルを動かしながら行うことで移動、反転、回転をイメージすることができ、低学年のうちから経験させることの大切さを実感しました。
◎小5
小5には平面パズルがなく、頭の中でイメージしながら解く問題だったので、小1からの積み重ねが大事だと感じました。
実際にコナンゼミを受講した際には、算数図形(小3~小6)には解説映像がつくとのことなので、我が家のように小1からの積み重ねがなくても、視覚的にサポートする体制が整っていることがありがたいと感じます。
コナンゼミは図形問題に重点を置いていて毎月出題があるので、図形が好きな息子はもっとやりたいと興味を示しています。
作文(小1問題を兄弟で体験)
絵を見てセリフを考える問題ということで、時間がかかり、記述量が多いにも関わらず、最後まで集中して取り組み、お互いのセリフを読んで楽しんでいました。
難しい問題という認識のない低学年のうちから、考える力や書く力を習慣にするほど、効果が期待できるのではないかと感じています。
思考力(小1&小5問題を兄弟で体験)
思考の達人ツールとは「与えられた図に書き込むことで、考えたことを整理し、まとめる習慣がつく」名探偵コナンゼミでもっとも特長的なオリジナル教材です。


6年間で10種類の達人ツールを学ぶカリキュラムになっています。
◎体験問題の内容:比べる技「ベン図」
1年 簡単なテーマ (イメージのつきやすいものの比較、ライオンとキリンの違い)
5年 難しいテーマ (絵から読み取った情報を比較、日本とインドの学校の違い)
比べる技「ベン図」を使うという点では同じですが、学年があがるにつれてテーマがレベルアップ。
同じツールを繰り返し使うことで、使いこなすことを目指しているようです。
わが家の息子たちは学年が4つ違いますが、ツールを見るのはどちらも初めて。
学年に関係なく、小1の問題で練習し、小5の問題でレベルアップという取り組み方で使用しました。
もともと初めてのツールに興味津々でしたが、お互いの内容を見ずに、ふたりに同時に取り組んでもらい、あとで書いた内容を発表し、良かったところにお互い花丸をつけようという提案をしたことで、さらにやる気がアップしました。
<こどもの感想>
- ツールが初めてでおもしろい。
- 相手がなにを書くか楽しみ。
- 花丸をもらって嬉しい。
<親から見た印象>
- ひとりで取り組む時よりも真剣に頑張っていて、楽しそう。
- お互いの意見を発表する練習、聞く練習になる。
- 学校や塾、添削で意見を書いたり発表する時には恥ずかしさがあるが、
家でやると恥ずかしさがなく、自分の書きたいことが書ける。
作文や思考ツールに取り組んでいる様子から、お子さまのタイプにもよりますが、考える力を身に付ける練習は、兄弟や親子など2人以上で行うと、より楽しく、より記憶に残りやすく効果をあげられるのではないかと感じました。
家族で同じ問題を解き、同じツールを知ることで「別な題材でクイズを出す、今このツールが役立ちそうと話題にする」など、日常的に取り入れることができるようになり、ツールをより身近なものとして活用できるメリットがありそうです。
体験して実感した名探偵コナンゼミの特徴
今回ナゾトキと通信教育体験して実感したコナンゼミの特長は
ナゾトキと通信教育の2段階学習をすることで・・・
- 楽しみながら「考える力、ひらめく力」が身につく
- 「勉強をナゾトキとしてとらえ、楽しむ力」が身につく
- 基礎学力のレベルに関係なく取り組める
- 学習スタイルにあわせた無駄のない料金設定
という4点です。
ナゾトキと通信教育で楽しみながら「考える力・ひらめく力」が見につく
名探偵コナンゼミでは、ナゾトキや思考の達人ツール、複合問題や図形問題など、通常の学校の授業では習わないオリジナル問題が多く用意されています。
自分の得意な分野で、ゲームに挑戦するかのように問題の意味を考え、内容を整理し、楽しんでいるうちに、自然と「考える力、ひらめく力」を養うことができます。
この「考える力、ひらめく力」は、具体的には
- あきらめずに手がかりを探す粘り強さ
- 問題を読み取る力
- わかっていることを整理する力(思考ツールなど)
- 持っている知識をどう使いこなすか
などであり、問題を解くためにかかせない、大事な力になります。
学校の勉強であれば、とっくに諦めてしまうような難問も、コナンのストーリーのナゾトキであればいつもより諦めずに考えることができるのは、題材が楽しいから。
まずは自分の興味のある題材で、楽しく挑戦することが、「考える力、ひらめく力」を 身につける近道なのではないでしょうか。
「勉強をナゾトキとして楽しむ力」が見につく
基礎学力がついているお子様が、応用問題に苦戦する原因は、応用問題を解くために、ひらめきが必要なことが多いためと考えられます。
最初のひとひねりの解き方をひらめくことができるとあとは、すでに知っている基礎学力で問題を解くことができます。
そして、この解き方を探す時に必要な力こそがナゾトキや好きな分野で鍛える「考える力、ひらめく力」。
< 応用問題=ひらめき+基礎学力 > このひらめきとは?
- あきらめずに手がかりを探す粘り強さ
- 問題を読み取る力
- わかっていることを整理する力 (思考ツールなど)
- 持っている基礎学力をどう使いこなすか など
コナンゼミのワークの応用問題や挑戦問題には、キッドからの挑戦状という問題形式やキャラクターからのヒントが準備されているので、
ナゾトキ教材に繰り返し挑戦しているお子様は、だんだん、挑戦問題がナゾトキのように思え、この問題をクリアしたい!手がかりがあるはず!と思えてくるのではないでしょうか?
お子様が挑戦問題などに取り組む時には、「この問題ナゾトキみたいだね!手がかりありそう?」などナゾトキをイメージする声かけをすることで、勉強にも関わらず、楽しむ気持ちや、やる気を出すことができそうです。
また、可能であれば、最初のうちは応用問題や挑戦問題は勉強としてではなく、親子一緒に「ナゾトキタイム」として取り組むことをおすすめします。
兄弟、親子で挑戦することで、やる気がアップすること間違いなし。
難しそうにしている場合には、追加のヒントを出し、一緒に考え、問題の解き方や答えを発見する肝心な部分はお子様に。
お子様が「わかったー!!」と言える手助けをしてあげられるといいですね。
「よく考え、試し、ひらめきに成功する」体験を繰り返すことがここでは重要と感じています。
★「難しい問題が解けて楽しい→自信→さらに挑戦」という好循環ができる
この好循環こそが、ナゾトキとコナンの通信教育の2段階学習の最大の特長と感じています。
基礎学力のレベルに関係なく取り組める
「考える力、ひらめく力」を重視しているコナンゼミ。
応用力をつけるタイプの教材は、
- すでに基礎固めができていて、さらに思考力を身につけたい
- すでにお勉強習慣が身についているお子様向け
の教材という印象を持っており、なかなか手を出せずにいました。
しかし、今回の体験をとおして、「考える力、ひらめく力」は、基礎学力を身に付けてから取り組む高度な学習ではなく、早くから訓練できる力であり、どの学習レベルのお子様にとってもぜひ身につけて欲しい力と感じました。
基礎固めができていてこれから応用力をつけたいと考えているお子様にとっては、まさに理想の教材。
中学校では、学習量が多く、目の前の学習に時間をとられてしまうので、小学生のうちに「考える楽しさ、ひらめきの楽しさ」を身につけられるといいですね。
一方、現在、基礎固めに苦戦しているお子様も、基礎固めの完成度に関わらず色々な形式のオリジナル教材を楽しむことができるので、ぜひ、先にナゾトキや思考ツール、図形などに挑戦してみて欲しいと思います。
今までにない題材で、得意分野を発見したり、ナゾトキの力、コナンの力、厳選された良問に加えて、兄弟や親子で楽しく学ぶスタイルを取り入れることで、
解ける楽しさを知り、学ぶことを前向きに楽しめる姿勢を身に付けることができるはず。
学ぶことへの前向きさを手に入れることができれば、小学校で習う基礎固めの量はそこまで多くないので、再挑戦することで、挽回できると感じています。
学習スタイルに合わせた無駄のない料金設定
どの学力レベルのお子様にも役立つ名探偵コナンゼミの最後の特長として、お子様の学習スタイルにあわせた無駄のない料金設定をご紹介します。
名探偵コナンゼミは通常のテキスト形式に加えて、PDF形式で問題をダウンロードできる形式が用意されています。
もともと通信教育の中でも求めやすい低料金であるうえに、PDF形式の場合には、さらにテキスト形式よりも安くなります。
印刷が大変なので、すべてのページを取り組みたいお子様はテキスト形式、
必要な部分だけ選択して取り組みたい、お試しをして様子をみたいご家庭はPDF形式がおすすめです。
タイプ別では、
◎低学年のお子様にはテキスト形式がおすすめ
今までの学習の積み重ねに差がなく、
これから親子学習でいい習慣づけが期待できる低学年には
全ての問題に挑戦するテキストタイプがおすすめ。
難しい問題に抵抗のないうちに、暗記ではなく、
考える楽しさ、書く楽しさを手に入れて欲しいと思います。
◎高学年 基礎固め済みのお子様にはテキスト形式がおすすめ
応用問題、挑戦問題、思考の達人等はもちろん、
基礎部分のページにも工夫を凝らした良問が多いので、
できるだけすべてのページに取り組んでもらいたいと思います。
◎高学年 基礎固めに苦戦しているお子様にはPDF形式がおすすめ
ナゾトキ、思考の達人、図形や作文など好きな分野からスタートし、まずは学ぶ楽しさを実感。 習慣がついてきたところで基礎固めに再挑戦。
コナンゼミのテキストは基礎部分も少し難しいので最初は学校のドリルや教科書準拠の市販テキストで取り組み、簡単な問題から「できる!」を体験させてあげることをおすすめします。
市販テキストとコナンゼミPDF形式、そんな使い方も検討できる無駄のない良心的な価格設定が魅力です。
無駄のない料金設定に加えて、1ヶ月から受講でき、入会・解約がオンライン上で簡単にできる、バックナンバーも購入可能など、組み合わせが自由自在なところもおすすめポイントです。
まとめ
名探偵コナンゼミは現在の基礎学力レベルにとらわれることなく、「考える力、ひらめく力」と「勉強をナゾトキとして楽しむ力」を
自宅で、兄弟、親子と一緒に楽しく身につけることができるおすすめの教材であると感じました。
学習スタイルにあわせた無駄のない料金設定やオンラインでの入会・退会システムなど、お試ししやすい環境が整っていますので、気になるご家庭はぜひお試ししてみてください。