お子様の家庭学習をサポートする通信教育。
送り迎えや生活時間を変更する必要がなく、塾よりも費用的にお得なので、
上手に通信教育を活用したいと考えている方も多いのでは?
通信教育を選ぶ際に大事なポイントは次の2点です。
- 教科書に沿う教材か、応用力に特化したオリジナル教材か
- 紙テキストか、タブレット学習か
わが家では、息子が小学校入学以来5年間、
通信教育大手の進研ゼミ小学講座チャレンジ(紙テキスト)にお世話になっています。
「チャレンジってよく聞くけど、実際どうなのかな?」
「紙テキストとタブレット学習、どっちがいいのかな?」
と思っている方々のために、実際に使用して感じる
- チャレンジ(紙テキスト)のメリット・デメリット
- 自学自習スタイルを身につけるためのオリジナル活用法
をご紹介させていただきます。
進研ゼミ小学講座の特長は?
進研ゼミ小学講座の特長
- 教科書準拠で、小学校で習う内容に直結した学習
- 1レッスンが「例題+解説+確認問題」とシンプルで、予習復習に便利
- 4教科に加えて、英語、プログラミング学習に対応
- 基礎から応用問題まで幅広くサポート
- チャレンジ(紙テキスト)とチャレンジタッチ(タブレット)から選択可能
- こどものやる気を伸ばす工夫が充実(デジタル機器、添削指導赤ペン先生、努力賞プレゼントなど)
- 大手ならではの充実した情報提供と相談体制で安心
このように、総合的な魅力がそろっている進研ゼミですが、
私が感じている最大の特長は「基礎から応用問題まで幅広くサポート」してくれるところです。
通信教育を比較していくと、
「教科書中心の通信教育」または「応用力を得意とする通信教育」はあるものの、
「教科書中心の基礎からスタートし、応用問題までサポートしてくれる」
通信教育は意外と多くはありません。
わが家の場合、こどもにチャレンジの良いところを聞くと
- 楽しく勉強できる!
- 学校で手を挙げられる!
- テストで100点がとれる!
という「楽しく基礎固めをし、成果につなげてくれているところ」のようです。
授業で活躍でき、先生に褒められると、やる気がでますよね!
親からみたチャレンジの良いところは、
- 楽しく学び、こども自身が効果を実感してやる気がアップ
- 自信がついてきたところで、難しい問題を提供
- 難しい問題が解けて、さらにやる気がアップ
という好循環を導いてくれるところ、楽しく基礎固めをしてくれていることに加えて、
自信とやる気を維持しながら、自然と応用力まで身につけてくれている
進研ゼミ小学講座に感謝しています。
チャレンジ(紙テキスト)、チャレンジタッチ(タブレット)どっちがいい?
進研ゼミ小学講座では、お子様の学習スタイルにあわせて、
紙テキストかタブレット学習か、選択できるようになっています。
どのような違いがあるのか。
現在受講している小学5年生チャレンジ(紙テキスト)を例に、
チャレンジタッチと比較しながら、毎月の流れをご紹介させていただきます。
なにが届く?お届け教材
チャレンジを受講すると、毎月25日前後に、翌月の教材が届きます。
郵送で届いた教材を開ける瞬間は、ワクワクするものですよね。
教材の中身は、
◎デジタル機器「どこでもマスター漢字計算英語」(受講初回月 1回)
英語のリスニング、漢字計算練習として使える、デジタル機器
頑張りに応じてキャラクターが成長していく楽しみがあります。
◎定番テキスト類
・メインテキスト(国算理社 教科書対応)+答えの本
・チャレンジ英語(半年で1冊、教科書対応)+答えの本
・実力アップチャレンジ (国語算数 年3回)+答えの本
(メインテキスト終了後に使用する問題集。標準・挑戦コースから選択。)
・赤ペン先生の問題(国語・算数)または実力診断テスト
(月末までに提出、年3回は全国規模の模試「実力診断テスト」に挑戦)
◎読み物 (毎月)
知的好奇心を満たすサポート冊子「未来発見BOOK」
◎副教材 (メイン付録 不定期)
地球儀、けんび鏡など、こどもたちの興味をひくメイン付録
◎副教材(付録 冊子類)
漢字・敬語ブック、小数カンペキBOOK、世界の国クイズ事典、マンガでわかる歴史など、重要単元を楽しく理解できる冊子類
と、盛りだくさんの内容が届きます。
チャレンジタッチを受講した場合には、
冊子類も含めてほぼすべて、タブレットへの配信となります。
- 思考力トレーニング(メインレッスン終了後の問題集、年3回)
- 実力テスト・学年末まとめテスト
- 地球儀やけんび鏡などのメイン付録
のみ郵送で届きます。
また、どちらを受講しても
- Challenge English(12段階レベルの4技能レッスンとAIスピーキング)
- まなびライブラリー(約1000冊の電子書籍)
- プログラミングワールド(小学校のプログラミングへのスタートに最適)
- チャレンジウェブ(追加でダウンロードできる漢字・計算問題)
などのオンラインコンテンツを、追加費用なしで使用することができます。
取り組みに応じてもらえる努力賞プレゼントや、保護者サポートも万全です。
チャレンジ(紙テキスト)の学習量の目安や難しさは?
各ご家庭でチャレンジに取り組む時間は異なると思いますが、
わが家は小学校の宿題を終えたあとに、そのままチャレンジに取り組みます。
チャレンジは1日20分程度。小学5年生の勉強時間の目安が50分なので、
学校からの宿題とチャレンジでほぼ目安の学習量となります。
メインテキストには基礎問題と思考力問題が用意されており、
基礎問題の難易度は小学校で習うものと同程度。
しっかり取り組むと、学校のテストでほぼ満点をとれる内容になっています。
思考力問題は、難易度はあがりますが、ヒントや考え方が示されていて、
よく考え、記述するための訓練になります。
小学校の単元テストには、裏面に記述や思考力を問う問題がでるので、
普段から思考力問題に親しんでいるおかげで、効果がでていると感じます。
ひと月分のメインテキスト終了後、時間に余裕があれば、
実力アップチャレンジ(標準・挑戦から選択)、オンライン上のChallenge English、
チャレンジウェブに取り組むなど、
お子様にあった量の問題を追加できます。
時間がない場合には、メインテキストまで取り組み、残りは長期休みに復習することで、
安心して次の学期を迎えることができます。
チャレンジ(紙テキスト)のメリット
次に、チャレンジ(紙テキスト)のメリットをご紹介します。
タブレット教材を利用する際のチェックポイントも、参考にしてくださいね。
◎ストレスなく文字が書ける
ストレスなく自由に文字を書き、考えることに集中できます。
当たり前のことのように感じると思いますが、タブレット教材の中には、
- 手がタブレットにあたるとペンが反応しない、
- ペンが違う場所にあたって書き直しが必要
など、集中しにくい場合もあるようです。
届いた時にお子様の様子を確認してあげると安心です。
◎学習に集中できる環境
テキストや鉛筆を用意し、机に座って学習するため、
問題に集中し、学習した内容を記憶しやすい環境を作ることができます。
タブレット教材の場合には、
- どこでどんな体勢でもできてしまうこと
- 勉強中にタブレット内のご褒美ゲームが気にならないか?
- アニメーションの割合が多すぎて問題数が少なくないか?
などを確認できると安心です。
◎応用力を養う問題が豊富
記述式の問題は、たくさん書いて慣れることが1番。
チャレンジ(紙スタイル)では、
記述力や応用力を身につけるための問題がたくさんそろっています。
- 「ストレスなく文字が書ける」
- 「学習に集中できる環境」
をいかして学習していきたいですね。
タブレット学習の場合、選択式の問題が多くなる傾向があるので、
何度かお子様と一緒に利用し、学習内容を確認することをおすすめします。
◎全体の学習内容・量を把握しやすい
授業の進み具合により、なかなかおすすめカレンダー通りにはいきません。
息子は、どこまで授業が進んでいて、どのページをやるべきか考える時に、
ページをめくるだけで学習内容や量を確認できる紙テキストのほうが、
使いやすいと感じているようです。
◎復習しやすい
問題を間違え、基礎を確認したいときに、
チャレンジはページをめくりながら探すことができ、便利です。
また、紙テキストは手元にあるので学年があがっても確認が可能です。
チャレンジタッチの場合には、
メイン教材の内容を確認できるのは、前学年分までとなっていますのでご注意ください。
◎オンラインコンテンツを利用できる
立体や図形問題は動画を見てみたい!というような場合、
チャレンジ受講者も、オンラインライブ授業などのコンテンツを利用できます。
必要な時にだけ、オンラインを活用することができるので、
メリハリをつけて、有効に学習することができていると感じています。
◎冊子を小学校の朝の読書タイムに活用
朝の10分間を利用して、読書タイムを行っている小学校が多いですが、
家から本を持っていく場合、すぐに読み終わり、いくら本があっても足りないですよね。
チャレンジ(紙テキスト)5年生では、
分数や少数、速さなどの苦手になりやすい単元の学習冊子や、
6年生に向けた日本歴史まんがなどの冊子が、たくさんが届きます。
家で読もうとするとなかなか読む時間がなくても、
この冊子を小学校の読書タイムに有効活用できます。
気が散ることもないので、集中して内容を確認できますよね。
1冊が薄いので、ランドセルが重くならないこともメリットです。
高学年になるにつれ、重要な内容が増え、冊数も増えるので、
できることならしっかり読み、活用したいもの。
- 配信のほうが読みやすいか
- 手元にあるほうが読みやすいか、
ということもスタイルを選ぶ時に検討してみてください。
チャレンジ(紙テキスト)のデメリット
チャレンジを受講していても、オンラインライブ授業やChallenge English、
プログラミング学習など多くのオンラインコンテンツを利用できます。
しかし、オンラインコンテンツを利用するには、
別途ご家庭にパソコンかタブレットが必要です。
自宅にパソコンがない状態でチャレンジ(紙テキスト)を受講すると
利用できる内容が激減してしまいます。
チャレンジタッチであれば、パソコンがなくてもチャレンジタッチのみで
すべてのコンテンツを閲覧可能なので、ご家庭の環境に応じて検討してほしいと思います。
チャレンジ(紙テキスト)を選んだ理由
我が家では、息子が
- 「ストレスなく文字がかける」
- 「学習に集中できる」
- 「応用力を養う問題が豊富」
- 「全体の学習内容・量を把握しやすい」
- 「復習しやすい」
- 「冊子を学校に持っていける」
ことを気に入っており、自宅でパソコンを利用できる環境にあることから、
通常はチャレンジ(紙テキスト)で自分のペースでしっかり記述しながら学び、
英語や気になるオンラインライブ授業はパソコンを利用する
という、メリハリをつけたスタイルで学習を進めています。
自学自習スタイルを身につけるためのオリジナル活用法
チャレンジ(紙テキスト)は、
自分のペースでじっくり取り組むことが好きなお子様に効果的です。
使い方を工夫することで、中学校に入学してから役立つ、
自学自習スタイルの習慣をつけるための練習としても活用することができます。
小学生のうちから少しずつ「計画力」「まるつけ力」「まとめ力」を身につける練習をすることで、
中学校に向けて1歩リード!
そんな使いこなし術をご紹介していきますね。
「計画力」
毎月のチャレンジは、おすすめカレンダーに沿って勉強を進めますが、
学校の進度と異なり、その通りに進まないことが多々あります。
低学年のうちは、親が取り組むページを決めていましたが、
計画力をつける第一歩として、まずはどの教科を優先的に行うか、
自分で考える習慣をつけます。
- テスト日程がわかった時に、テキスト目次に日程を書き込む
- テストの範囲で残っているページが何回分あるか確認する
(わが家は、実力アップチャレンジまで取り組むように計画します) - 何日にどのページをやるか計画し、実践する
「いつまでに、どこまでやるべきか」意識して学習することは、
中学校の定期テストなど、計画的な勉強を行う際の訓練となります。
最初のうちは、テストの前日にやっていなかったことに気づいて焦る、
習い事の後に計画を入れてしまって大変、など失敗がありますが、
小学生のいまなら傷も浅いので、経験を繰り返しながら、
少しずつ計画力を身につけてほしいと感じています。
長期休みの小学校の宿題ドリルと、チャレンジもたくさんの量になるので
何ページずつ行うと良いか、計画力を身に着ける良い練習になります。
「丸つけ力」
チャレンジでは、小学3年生後半から自分で丸つけをする練習が始まります。
レベル2:間違いがあっても解答をみて解決できた時には、自分だけで完了
解答をみてもわからない時には親子で確認する
このように、レベルアップしながら丸つけ力を養っていきます。
- 「自分で解答をみて、自分で解きなおし、完結させる」
- 「自分でわからない時には、親や先生に聞いて解決する」
といった習慣も、中学校のテスト対策、受験対策として必要になる力なので、
日常的に丸つけをしながら、習慣づけてほしいと感じています。
「まとめ力」
小学校では、中学年以降の宿題として、
自学ノート(自分で学ぶ内容を決めて取り組むノート)を提出することがあります。
何をやっていいか頭を悩ませているご家庭には、
「まとめノート」を作ることをおすすめします!
まとめノートの作り方はとっても簡単!
チャレンジのメインテキストは、ひとつの単元が2~3回に分けられ、
1回の内容が「例題+解説+確認問題」になっています。
- テキストで例題を解き、丸つけをする
- 解説や解答に書いてある要点や公式を自学ノートに書く
- 確認問題を自学ノートに解く
ここまでできれば、立派なまとめノートの完成です。
要点や公式をまとめるところが1番の頑張りどころですが、
メインテキストの解説や答えの本に、要点や公式が完結にわかりやすくまとめられているので、
必要な部分を参考にすることで、
簡単にまとめノートを作ることができます。
レベル2:要点・公式部分をそのまま書き写す
レベル3:必要な情報をつけ加え、自分の言葉でまとめる
学年や経験に応じてレベルアップしながら、ポイントのまとめ方を工夫しましょう。
まとめノート作りを簡単にこなせるようになったお子様には、
数日後にまとめノートを開き、そのページを見たときにどう感じるかチェックし、
次のノート作りにつなげることができると、さらにレベルアップですね。
この方法は、ひとつの単元で覚えなければいけないことは何なのか、
どんな問題のパターンがあるのか、を自分なりに整理する訓練になり、
中学校の定期テストや受験対策に役立つ「まとめノート」を作る土台となります。
「計画力」「丸つけ力」「まとめ力」は、今後に向けて、ぜひ備えたい力。
親にとっての負担は一時的には増えますが、
中学校では問題が難しくなり、授業のスピードもあがるので、
親子で一緒に解くことが楽しい小学生のうちに、まねすることからスタートし、
少しずつ自学自習スタイルを身につけられるといいですね。
これら3つの力をつける練習は、
チャレンジ(紙テキスト)のほうが取り組みやすいのではないかと思いますが、
タブレット教材でもできますので、お子様のやる気にあわせて挑戦してみてくださいね。
まとめ
進研ゼミ小学講座は、
- 自分のペースでじっくり学習したいチャレンジ派
- ゲーム感覚でどんどん進めていきたいチャレンジタッチ派
どちらにも、「楽しく基礎を固めたうえで、自信とやる気を維持しながら、
応用力を身につけてくれる」とても魅力的な教材であると感じています。
小学生のうちは、どちらのスタイルであっても、
できるだけ近くで見守ってあげられるといいですね。
スタイルの変更はいつでも可能なので、それぞれの良さを理解し、使い勝手を確認しながら
お子様が楽しく、自信を持って実力アップしていけるような
学習スタイルを見つけていただきたいと思います。