2020年から小学校で英語が義務化されましたね。
小さい子供を持つパパやママは、ちょっと心配!
「幼児向け英会話教室に入れようか?」
「個人レッスンに通わせないとダメかしら?」
なんてとっても気になりますよね。
英語を始める時期については2つの意見があります。
- 「なるべく早く、幼児期にスタートするのが良い。」
- 「いやいや、小さい時には日本語をしっかり勉強し、中学生からみっちり英語を勉強すれば十分だ。」
はたしてどちらが正解でしょうか?
高校英語教師・海外生活・幼児英会話講師をしていた者として、
幼児英語教育のメリットとデメリット、やるとしたらどんな方法があるか、効果的なやり方は何かをご紹介しましょう。
幼児英語教育のメリットとデメリット
子どもに英語を勉強させる前に、メリット・デメリットをしっかり考えておきましょう。
メリット:きれいな発音とリスニング力がつく
「小さい時から英語を勉強すると、発音が良くなるし、聞き取りの力がつく。」
これは本当です。
私の長男は約1歳半までイギリスにいました。
私たち夫婦は二人とも日本人で、家庭では日本語しか話しませんでした。
ところが彼は1歳過ぎると片言の英語を話すようになったのです。
でもしっかり話せるようになる前に帰国してしまったので、英語はすっかり忘れて、日本語だけを話すようになりました。
もっと長くいられたら、バイリンガルになれたのにと思うとちょっと残念でした。
やがて彼は12歳になり英語を勉強することになりました。
驚いたことに、彼は練習しなくても、かなり長い英文を聞き取ることができました。
英語の発音は身につきませんでしたが、英語の音を聞き取る力はついていたのです。
幼児のうちに英語を聞いたり話したりするなら、きれいな発音と聞き取りの力がつくのは確かですね。
ただし相当長い時間英語に接することが必要です。
例えば英米の子供が、英語を話せるようになる2歳半までを考えると、1日7時間英語を聞いたとして、2歳半までには6000時間以上になります。
6000時間ぐらい英語を聞いたり話したりすれば、ネイティブとして英語を話せるようになるわけです。
幼児のうちから英語を始めるなら、英語を聞いたり、話したりする時間をできるだけ増やすことがポイントです。
デメリット:無理やり始めると英語嫌いになる
英語は言葉なので、話せるようになるには長い時間がかかります。
英語が好きになればそれは楽しい時間ですが、嫌いな子どもにとってはどうしようもなく退屈な時間でしょう。
本人に興味がないのに子供に英語の勉強をさせようとすると、かえって英語嫌いになることもあります。
嫌いなものを長時間勉強することは無理ですね。
両親の期待が大きすぎて、あまり乗り気でない子供に早期英語教育を受けさせることは逆効果なのです。
幼児期は興味や関心は変わります。
子供たちの関心が向いたときに、上手に英語の勉強を始めるのがいいですね。
幼児英語教育の方法 5選!
幼児英語教育の方法は大きく5つに分けられます。
お子様にあったやり方を検討してみてください。
家庭でも出来る方法
パパやママが、英語が得意ではないと、「家で子供に英語を教えるなんて無理!」
そう思うかもしれませんね。
でも現在はCD教材や、テレビの幼児向け英語番組があります。
YouTubeには本当にたくさんの幼児向け英語のプログラムがあります。
子供が気に入りそうなCDの英語の歌を一緒に歌ったり、テレビやYouTubeの英語番組を一緒に見てみませんか。
たった15分の番組でも子供たちは楽しく見て、「one, two, three」「red, blue, yellow」なんて言えるようになるのです。
さらに子供たちが覚えた言葉を使わせてあげると子供たちは喜びます。
お菓子を分けるときに、「one two three」と数えるとか、りんごを見せて「red」キュウリをみせて「green」と言ってみるのもいいですね。
私の長男は「Baa Baa Black Sheep」の歌がお気に入りで、しょっちゅうCDを流して、聞いたり口ずさんだりしていました。
「メリーさんの羊」「きらきら星」など、ママも知っている簡単な英語の歌を歌ってあげると、子供たちもすぐに一緒に歌えるようになります。
家庭でも気軽に英語に接する時間を持つことはとても大切です。
6000時間を目指すなら、家庭でも英語に接する時間をたくさん持つことが重要なのです。
<英語通信教育に興味のある方は、以下記事をご覧ください。>
幼児向けおすすめ英語通信教材7選 | 特徴やメリット・デメリットを比較
オンライン英会話
英語教室に通うのは時間がかかるし、月謝も高い。
でもオンラインなら家にいてできるし、料金も安い。
そんな理由でオンライン幼児英会話は人気がありますね。
オンラインの場合は、以下のような特徴があります。
- 1対1でレッスンができる。
- 英語を母国語とする講師なので、良い発音に慣れることができる。
- コースによっては、格安で毎日でもレッスンを受けられる。
たいていは、1レッスンが25分です。
でも何回もレッスンを受けることができるので、例えば、週に5回なら125分も英語を話すことができるのは魅力ですね。
ただし、幼児が一人でレッスンを受けるのはちょっと難しいです。
英語だけで指示されるとどうしてよいのかわからない。
画面の操作ができない。
どうしてもママがそばで補助する必要がありますね。
講師はフィリッピン人の先生がほとんどで、英米人の先生を頼むと予約が取りにくいのが難点です。
幼児英会話教室
家でパパやママが教える時間がないし、英語を教える自信もない。
でも子供たちに正しい英語を覚えて欲しい。
そうなると幼児英会話教室に習いに行くことを考えますね。
週に一回でも実力のある先生から、正しい英語を勉強するのはいいことです。
ただし、ただ英語を話せるだけのネイティブ先生ではなく、英語を教えるトレーニングを受けた本物の先生であるかが問題です。
最近はネットでも詳しい情報が分かりますから、教室に入会する前に正規の先生がいるかよく調べましょう。
子供との相性もとても大事なので、何度でも体験レッスンを受けて、子供が「この先生なら、やってみたい」いうところを選びたいものです。
年間契約にするとレッスン料金が安くなるところもあります。
でも幼児の場合は、英語が気に入ってずっと続けられるか見極めるまで、できれば月謝制の方が安全です。
個人レッスン
幼児の英会話には、先生が毎週家に来て教えてくれる個人レッスンもありますね。
出かけて行かなくてもいいし、子供もリラックスしてレッスンが受けられるのがいいですね。
グループレッスンよりも、一人の子供の話す時間が長くとれるのも魅力です。
都合で休んでもほかの子供たちに遅れをとることもありません。
この個人教授の場合も良い先生が来てくれるかが問題です。
事前によく調べてきちんとした先生で、子供さんと相性がいい人を紹介してもらいましょう。
レッスン料金はグループレッスンよりも高くなるのがネックですね。
英語の幼稚園やインターナショナルスクール
習いごとというよりも、幼稚園や学校ですべて英語で生活するというやり方もあります。
都市部には園内や校内で英語を使うという幼稚園や学校があります。
英語教育に熱心なパパやママに人気がありますね。
日本人の先生が一緒にいて、英語が分からなくてもサポートしてくるところもあります。
そうした幼稚園やインターナショナルスクールに通えば、英語の聞き取りは良くなり、英会話もスムーズにできるようになります。
ただ、とても内気な子供さんの場合は、急に英語の世界に飛び込んでうまくいくかという心配はありますね。
英語の幼稚園やインターナショナルスクールを卒業すると、急に英語を使う時間が減って、せっかく覚えた英語を忘れる傾向もあります。
覚えた英語を忘れないためには、卒業後もオンラインを利用したり、実際の英会話レッスンに通って補強することが必要です。
幼児英語教育を効果的にするポイントは?
いくつかの幼児英語教育の方法をご紹介しました。
それぞれの子供さんに最適なやり方で勉強させてあげるのがいいですね。
英語の勉強を長続きさせるコツは次のようなものです。
- 子供が興味を持った時に始める。
興味がないのに始めるといやになって途中で投げ出すことになりかねません。
幼児向けの英語番組などを喜んで見ているなら、時期としてはちょうどいいですね。
- 長く続けて勉強する
最初は物珍しさから、元気に取り組んでも関心がなくなることもあります。
パパやママは子供さんと一緒に英語番組を見るとか英語ゲームの相手をするなど励ましてあげたいですね。
- 必要に応じてプロの先生を頼む
家庭で教えるのに限界があるなら、オンラインや近所の教室でもいいのです、
プロの先生に頼むことを考えましょう。
正確な発音と正しい英語表現を覚えることは重要です。
- 家庭でも補う
先生を頼んだからもう大丈夫と安心するのは早いです。
家庭でも英語を見たり聞いたり、使ってみたりすることが必要です。
そうしないと到底6000時間に到達しません。
まとめ
幼児の英語教育は発音と聞き取りの力をつけるには効果的です。
周りの人が焦って早期の英語教育を無理強いするのは、
英語嫌いを作ることになるので逆効果です。
家庭のテレビなどで英語に親しむ、オンラインの英会話コース、幼児英語教室、英会話の個人教授、インターナショナルスクールなど
英語を勉強する方法はたくさんあります。
子供たちが興味と感心がある時に、その子に合った方法で英語の勉強させてあげたいものです。
子供たちが英語が得意になって、将来国際交流に貢献できると嬉しいですね。