「モコモコゼミは難しいって聞くけど、本当のところはどうなの?」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は、モコモコゼミは本当にハイレベルなのかを解説していきます。コースや料金も紹介していきますので、お子さんに合うか合わないかの参考にしてみてください。
モコモコゼミの特徴
モコモコゼミは、小学校受験に力を入れている「こぐま会」による幼児通信教育です。東京都内に住んでいない人には馴染みが薄いかもしれませんが、こぐま会は首都圏を中心に幼児教室を展開しています。「KUNOメソッド」と呼ばれる独自の指導で、有名校の合格実績が多数あるため、小学校受験を考えたことがある方は、聞いたことがあるのではないでしょうか。モコモコゼミは、中学受験の名門「SAPIX」とも提携しており、小・中学受験の準備に特化した教材といえるでしょう。
教材の特徴
モコモコゼミには以下のような教材を使って学習を進めていきます。
コース名 | 使用教材 |
---|---|
プチコース(1~2歳) | カード教材、パズル、ぬりえ、モコモコシール、出席簿 |
プレコース(2~3歳) | 冊子教材、付録教材、ぬりえ、学習の手引き、チェックシート、モコモコシール、出席簿、モコモコちゃんねる(オプション) |
年少コース(3~4歳) | 冊子教材、付録教材、ぬりえ、はさみ切り、学習の手引き、チェックシート、モコモコシール、出席簿、モコモコちゃんねる(オプション) |
年中コース(4~5歳) | 冊子教材、付録教材、ぬりえ、学習の手引き、チェックシート、モコモコシール、出席簿、モコモコちゃんねる(オプション) |
年長コース(5~6歳) | 冊子教材、付録教材、ぬりえ、学習の手引き、チェックシート、モコモコシール、出席簿、モコモコちゃんねる(オプション) |
算数強化トレーニング | 冊子教材 |
モコモコちゃんねる (オプション) | スマートフォン、PC、タブレットで視聴 |
引用元:モコモコゼミ公式HPより抜粋して作成
教材の特徴としては、主に紙ベースの教材やぬりえ、シールなどの知育教材を使って学習を進めていきます。ハイレベルな内容もさることながら、かわいらしいキャラクターとのギャップが子ども心をくすぐりますね。子どもの発達段階に合わせて、楽しみながら学ぶことを重視した内容となっているため、ハイレベルながらも飽きずに取り組めることが最大の特徴となっています。
モコモコゼミのメリット
先程も説明したとおり、モコモコゼミは小・中学受験の準備に特化した教材です。内容も非常にハイレベルのため、家庭環境によっては一長一短あります。
まずメリットから説明すると、以下の3つといえるでしょう。
- 2歳から計算の概念を学べる
- 思考力を養える
- 小・中学受験の準備に最適
2歳から計算の概念を学べる
「計算を2歳から勉強するのは早いのでは?」と感じる方は多いと思います。しかし、算数は積み上げ式の学習といわれているため、早い段階で数字や計算の基礎を学んでおくことは大切です。
文字による学習は、言葉の聞き取り、発音、読み、書きなど、一定の水準に達していないと理解に時間がかかってしまいます。一方で、数字の学習は感覚的に理解できるため、取り組みやすいといえるでしょう。ある研究では、1歳児未満の乳児でも、3までの数は感覚的に理解できていることが明らかになっているそうです。よって、2歳から学習習慣を身につけるという意味でも、計算の概念を楽しく学べるのはメリットといえます。
思考力を養える
思考力を一言で表すと、「整理する力」と言い換えられます。日常生活では正解が一つとは限りませんし、多くの情報がある中で最適な答えを導き出す機会は今後増えていくでしょう。特に子どもは、世の中の出来事や物、人付き合いなどに対して知らないことが多い中で過ごさなくてはなりません。
モコモコゼミの教材は、子どもの「なぜ?」「どうして?」と、自分で考えて答えを導き出すことで思考力強化につながるように作られています。また、自分で考えて工夫したり、条件を変えて何度も挑戦したりすることで、考えるための基礎を育んでくれます。論理的思考力が強化されることで、算数や数学における思考力も上がっていくでしょう。
小・中学受験の準備に最適
小学校受験の準備は、入試の一年前である年中さん頃から始めるのが良いと言われています。なぜなら、ペーパーテストで出題される問題は、数字の概念や論理的思考力、会話における記憶力など、普段の生活習慣や親子の会話による影響が大きいからです。教材やドリルに取り組むことで問題を解く力はつくかもしれませんが、応用力をつけるためには親のサポートや理解が欠かせません。
モコモコゼミには、親御さん向けの学習の手引きがあるため、子どもとどのように関わっていけば良いのか理解しやすいのが特徴です。特に、小学校受験には子どもの力だけでなく、お父さんとお母さんの協力も重要なので、マニュアルを手元に置いておけるのは心強いでしょう。
モコモコゼミのデメリット
一方で、モコモコゼミのデメリットは以下の2つといえます。
- 「小学校入学前の準備ができればいい」という方には向かない
- ハイレベルな内容なので親が寄り添いながら勉強する必要がある
「小学校入学前の準備ができればいい」という方には向かない
勉強が楽しいと感じていないお子さんにモコモコゼミをやらせることで、勉強嫌いになってしまう可能性があります。同じ教材でも、お子さん本人が「やりたい!」と思って取り組むのとイヤイヤやらされるのでは、学習の理解にも差が出てしまいます。
1~2歳の場合は、モコモコゼミの内容や楽しさを実感できる「プチコース」があるため、学習に興味を持つきっかけになるかもしれませんが、年少以上で「小学校入学前の準備ができればいい」と考えている方は、他の教材を検討したほうがいいでしょう。
ハイレベルな内容なので親が寄り添いながら勉強する必要がある
子どもが学習習慣を身につける上で、家族の生活習慣はとても重要です。よくアニメや漫画などで「勉強しなさい!」とお母さんが子どもに注意しているシーンがありますが、小学校受験を目指すのであれば、子ども自身が学ぶことに対して興味が強く、自発的に勉強する習慣が必須です。
モコモコゼミのカリキュラムはハイレベルなため、お子さんの疑問に対して親が寄り添いながら勉強を進める必要があります。毎月送られてくる教材はステップアップ方式になっているので、疑問を持ち、自分で考えて答えを導き出すという思考力の基礎を身につけるためにも親の協力は欠かせません。親が忙しくて時間がない場合、勉強をしていない子どもを見ると「勉強しなさい!」と言ってしまいがちなので、注意する必要があります。
モコモコゼミの評判
ここまでモコモコゼミのメリット・デメリットをお伝えしましたが、実際の評判が気になるところではないでしょうか。そこで、ここからはモコモコゼミをやった方の声を参考に解説していきます。
問題の量が少ない
モコモコゼミをやった方の体験談やレビューの中に、「問題の量が少ないのでは?」というものがありました。できる子からしたら、「もっとたくさんの問題を解きたい」と思うでしょうし、親としてももっと難しい問題に挑戦してほしいという願いはあるでしょう。しかし、モコモコゼミでは年長クラスでハイレベルな問題に取り組むための基礎固めとして、あえて問題数を少なくしているそうです。人間の集中力は15分、幼児となると年齢+1歳しか集中力が続かないといわれています。学習習慣や思考力の基礎を身につけるためにもちょうどいいのかもしれません。
キャラクターはゆるいが内容は濃い
モコモコゼミは、ゆるかわいいキャラクターがたくさん使われているため、小さい子どもも飽きずに取り組めるという声がありました。「肝心の内容はどうなの?」と思うかもしれませんが、そこは小学校受験の名門が作っている教材だけあって内容は濃いというレビューが多いです。先程も説明したように、年長クラスに向かうための基礎固めを重視しているため、公式などを覚えることよりも、「どうやって解くか?」を子どもに考えさせられる内容になっています。
モコモコゼミは小学校受験対策だけに使うのはもったいない
ここまでモコモコゼミについて書いたことをまとめると、以下のようになります。
- ゆるかわいいキャラクターや適度な問題量で楽しく取り組める
- 基礎が学べて、学習習慣が身につきやすい
- 年長クラスで一気にハイレベルになる
こうして見てみると、小学校入学前に学習習慣が身につくというのは大きなメリットではないでしょうか。内容がハイレベルと聞くと身構えてしまいますが、小学校受験対策だけに使うのはもったいない気がします。ハイレベルになるのは年少クラスからなので、まずはプレコースやプチコースをやってみて、学ぶことの楽しさを体験するのがおすすめです。
モコモコゼミの難易度は?
モコモコゼミは、小学校受験の名門「こぐま会」や、中学受験の学習塾「SAPIX」と提携していることもあり、教材の内容はハイレベルとなっています。特に、年少以上になると、自発性を養う問題や、思考力と表現力の基礎が身につく内容になっていきます。年長さんになると割り算の基礎まで学ぶことになります。最初のうちは子どもだけでは解けない問題もなきにしもあらずなので、親が一緒に勉強できる環境が整っていたほうが安心でしょう。
年少コースまでは比較的やさしめ
1~2歳までのプチコースや2~3歳までのプレコースまでは、学ぶ楽しさや基礎を身につけられるように比較的優しい問題が揃っています。年少になるまでにさまざまな問題に興味を持ったり、知ることの楽しさを見出すことができれば、スムーズに本格的な学習に入っていけるのではないでしょうか。
すべては年長コースに向けての基礎固め
モコモコゼミのコースは、受験前の年長クラスに向けて基礎固めができるようにカリキュラムが組まれています。詳しく解説すると、こぐま会の「らせん型カリキュラム」という学習を採用しています。これは、同じ単元の難易度が少しずつ上っていくようになっているため、学習を繰り返すことで自然と思考力・発想力が磨かれていきます。年長クラスまでのコースは、小学校受験を勝ち取るための準備期間といっても過言ではありません。
モコモコゼミは内容的に非常にハイレベルではありますが、年長コースまでこなすことができれば小学校受験はもちろん、公立小学校からの学習においても頭1~2個分抜きん出ることができるでしょう。考える力を伸ばすことは、大人になってからも非常に役立ちますし、早いうちから始めても損はありません。
モコモコゼミのコース・料金
モコモコゼミには、6つのコースとオプションがあります。以下は公式サイトより抜粋して一覧にしましたので、参考にしてみてください。
コース名 | 月額 | 特徴 |
---|---|---|
プチコース(1~2歳) | 1,280円(税抜) | モコモコゼミの内容や楽しさを実感できるエントリーコース |
プレコース(2~3歳) | 2,420円(税抜) | 数の概念、物の名前などの基本を学ぶ |
年少コース(3~4歳) | 2,420円(税抜) | 冊子、カード、パズル、すごろく、ぬりえ、はさみ切りなどで自発性や思考力、表現力の基礎を築く |
年中コース(4~5歳) | 2,420円(税抜) | 年長コースに向けて、思考力と表現力の基礎固めをする |
年長コース(5~6歳) | 2,420円(税抜) | 文字や数字の読み書き、わり算の基礎が自然に身につく |
算数強化トレーニング | 1,480円(税抜) | 早い段階で四則演算をマスターしたい、中学受験を考えている家庭向き |
モコモコちゃんねる (オプション) | モコモコゼミの月会費 +980円(税別) | 冊子教材の読み上げ、答え合わせなどをゆるかわいい動物たちのキャラクターが行ってくれる動画視聴オプション |
引用元:モコモコゼミ公式HPより抜粋して作成
モコモコゼミの無料体験
モコモコゼミには無料体験はありませんが、「合わなかったら無料キャンペーン」があります。(2021年9月16日時点)
これは、入会してから退会を希望する前月の15日までに、公式ホームページのメニューから退会申請をすることで月会費が課金されないというものです。モコモコゼミには最低受講期間がないため、とりあえず1ヶ月やってみて合わなかったらやめるという選択肢が使えるのは大きいですね。
まとめ
今回はモコモコゼミのレベルや評判について解説しました。モコモコゼミは小学校受験を目指す家庭だけでなく、小学校入学前に子どもの学習習慣や自発性、思考力を養うのにうってつけの教材といえるかもしれません。ぜひ参考にしてみてくださいね。