英語学童おすすめ7選【体験レビュー】共働き家庭に人気の放課後学習

2020年から、小学校3年生で英語が「教科」として導入されることが決まり、子どもの将来を見据えると、早いうちからやらせておきたいというかたも多いのではないでしょうか。

なかなか習いごとに連れていく時間がないフルタイム共働きの家庭におすすめなのが、英語で放課後時間を過ごせる「英語学童」です。

この記事では、英語学童の体験レビューを通して、教材の内容や費用を比較してみました。

公立?民間?共働き家庭は避けて通れない「学童」問題

2021年4月に娘が小学校入学を迎えた頃、共働きの我が家が最初に心配したのが、放課後をどうするかという問題でした。

世間では「小1の壁」とも呼ばれる、生活時間帯の変化による問題ですね。

保育園も激戦区だった我が家は、小学校併設の公立学童保育も定員で入れないかもしれないので、娘が年長のタイミングでいくつか民間学童を見学しておくことにしました。

娘が通う小学校に学童の先生が迎えにきてくれるピックアップサービスがあり、仕事帰りに迎えに行ける、もしくは家までの送迎サービスがある学童、という条件でリサーチしたところ、候補となる民間学童が5個ほど上がりました。

その中でも我が家が重要視したのは、放課後時間が有意義に過ごせるかという点です。

入学したばかりの小1だと、4時間授業が多いので放課後の時間は思ったよりも長く、学童の保育時間を14時から18時までと考えても、4時間程度あるわけです。

この時間をただ単に遊んで過ごしてしまうのはもったいないのではないかと思い、民間学童の中でも英語やピアノ、プログラミング、絵画(アート)などが学べる学童を探したいなと考えていました。

その中で知ったのが、放課後の時間の全部を英語環境ですごせる「英語学童」の存在でした。

どうせ行くなら英語学童がおすすめ!その理由とは?

勉強会(リオのカーニバル)

実は私自身は、調べてみるまで英語学童の存在を知らなかったのですが、教育熱心な方が多いエリアでは、年中・年長のタイミングから予約をしておく方もいらっしゃるほど人気の様子です。

どこの英語学童でも、英語ネイティブ・バイリンガルの先生がいてレッスンが毎日あったり、学童のお部屋の中は日本人同士でも会話は英語のみというルールがあったりしますが、

一般的な英会話スクール、英語レッスンと違って、先生と生徒がレッスンをずっとしているというのではなく、日常生活の中で英語を使う機会を増やして英語に慣れる、英語を身に着けていくという考え方の英語学童が多いようです。

英語に関するアクティビティはありますが、おやつを食べたり、遊んだりという点では普通の学童と一緒で、その中で英語が話せる先生達が、子ども達の面倒をみたり、話しかけたりしながら、子どもも英語を習得していけるのは魅力的だと感じました。

親としては、子どもに「学童に行きたくない」と言われてしまうのが一番困るので、子どもが「英語の勉強をしなくちゃ」というプレッシャーではなく、子どもらしく楽しく放課後の時間を過ごせそうな点が良いなと思いました。

我が家としてはどんなに魅力的でも、費用が高すぎると通わせられない!と思っていたのですが、意外に普通の民間学童と費用面でも大きな差がないということも大きな発見でした。

「週5回の民間学童+英語の習いごとを週1回通わせる金額」とさほど変わらない金額の英語学童もあり、これなら通わせてみたい!と思いました。

となると、「どんな感じなのか見てみたい!」という気持ちがむくむくと湧いてきて、我が家が通えそうな英語学童と、英語レッスンがある民間学童を早速見学・体験してみました。

英語学童サービス紹介(見学・体験レビュー)

我が家で候補に上がった英語学童は、「Kids Duo」、「Kids UP」、「Kids on air」、そして「英語レッスンがある民間学童」と4社でした。

親として気になる費用、送迎、施設の様子、英語レッスンの様子について中心に見学、体験してきました。

Kids Duo

https://www.kidsduo.com/

「やる気スイッチ、君のはどこにあるんだろ~♪」というCMで有名な「やる気スイッチグループ」が運営している英語学童「Kids Duo」。

学習塾や幼児教室を運営している大手だけあって、見学した中で英語のプログラムや送迎システム、施設の設備などが一番しっかりしていた印象です。

費用週5日で64,800円(※見学に行った教室の価格)送迎費用含む
※車で生徒の小学校までピックアップに行き、
 帰りも必要に応じて家まで送ってくれる送迎オプションあり。
通塾スケジュール週2~5日 基本19:30まで、延長で20:30まで可能

送迎の際に、マンション下で車から降ろして、マンションに入っていくまできちんと見届けてくれると説明されたのが安心しました。

  • 施設の様子

3LDK(70㎡)ぐらいの広さに、20-30人程度の児童がいて、各部屋で英語のアクティビティが行われていたり、おやつを食べていたり。

他の習いごとをしている子もいるので、曜日によって児童の人数も上下があるそう。

  • 英語レッスンの様子

年齢(学年)で英語クラスのレベル分けをしておらず、子どもの英語レベルによって分けているのが印象的でした。

考えてみれば週2で通う子と、週5日で通う子では英語の習熟度に差が出そうなので良い仕組みだと思います。

実際に英語クラスの見学をさせてもらいましたが、小学校2-3年生になると先生の質問にしっかり英語で答えていて、英語に触れる時間の長さの大切さを感じました。

Kids up

https://kids-up.jp/

株式会社ピーアップが運営している学童保育型英会話スクールです。

丁度学童を検討していたタイミングでKids upが我が家の近くにできたことを知り、行く予定の小学校も送迎対象校だったので見学に行きました。

費用週5日で65,600円(※見学に行った教室の価格)
送迎は月額の延長コース(週5日で4000円)を付けると無料
通塾スケジュール週2~5日 基本18:30まで、延長で19:45まで可能
  • 施設の様子

広さは、Kids Duoと同じぐらいの70㎡ぐらいに見えました。

Kids Duoがしっかり●時~●時はフォニックスなど、英語レッスンがプログラム化されているのに対して、

Kids upも英語レッスンの時間はありますが、外遊びとお絵描きなど子どものやりたいことが選べる時間あったり、比較的子どもの自由度が高い点が良いなと思いました。

  • 英語レッスンの様子

私が見学させてもらったのは、児童が学校から帰ってくるタイミングの時間帯だったのですが、先生たちが皆フレンドリーに話しかけていて、子ども達も先生が大好きなことが伝わってきました。

英語のレッスン以外に学校の宿題をやる時間も設けられているのが親としてもありがたいなと思いました。

Kids on air

https://kids-on-air.com/

元々インターナショナルスクールを運営している団体がはじめた小学生向けアフタースクールです。

毎月1つの国を選んで、料理など様々な側面からその国に関することを学んでいく、という特色のあるスクールでした。

他の英語学童に比べて、アート系に力を入れている印象です。

費用週5日71,500円
送迎は週5日12,000円
通塾スケジュール週1~5日 19:00までが基本
  • 施設の様子

見学・体験会に参加したので実際に子ども達が過ごしている様子は見ることができなかったが、50㎡ぐらいのスペースに、10人ぐらいの児童が通っているそう。

アートに関する時間が多いせいか、ペンや絵の具などがたくさん用意してあり、工作や図画が好きな子は楽しいだろうなと感じました。

  • 英語レッスンの様子

体験会に参加した子(7人ぐらい)は、2人の先生と一緒に絵の具を使ってストリートアートのようなグラフティを体験していたが、子どもに先生が積極的に話しかけていました。

英語がまだ分からない子どもでも、質問してくれたり、名前を呼んだり、説明してくれたりと、とにかく先生が積極的で英語環境、聞き流しという意味ではすごく良い環境なのではないかと感じました。

民間学童T&L(通常学童だが英語レッスンあり)

https://laboandtown.com/

費用週5日コース49,800円
送迎は、週5日コースで8,000円
英語コースは月3回で7,000円
通塾スケジュール週1~5日 基本19:00まで 最長で21時までの延長預かりあり
  • 施設の様子

見学した施設は60㎡ぐらいの大きさで、平均で15人ぐらいが通っているそう。

部屋の中は、本やボードゲームが充実している他、天気の日はほとんど毎日近隣の公園に遊びに行く(希望者のみ、部屋で遊ぶことも選べる)。

月に2回程度、料理や工作などのイベント日があるとのこと。

  • 英語レッスンの様子

教えてくれるのはネイティブの先生ではなく、幼少期を海外で過ごした日本人の先生

絵本を読んでくれたり、曜日や天気を英語で質問されて、それに答えるというような幼児向けの英会話レッスンをしてくれる。

親しみやすい先生なので、子ども達も積極的に質問に答えたりするが、英語学童と違ってALL Englishという訳にはいかず、先生からの説明や子ども同士の会話は日本語でした。

体験した4社の費用、サービスなどの比較

見学・体験した英語学童、民間学童ではどちらも送迎サービスや保育時間延長などのサービスはあり、共働き家庭としてはサポートが充実しているなと感じました。

通常の学童保育よりも値段は上がりますが、英語に触れられる時間が長いので、その分の価値は十分あると思います。

英語学童でも英語のカリキュラムばかりを詰め込むのではなく、4時間の内大体1時間の英語レッスンが2回あります。

その他は学校の宿題をしたり、おやつ、各自好きなことをして遊ぶ時間があり、子どももストレスなく通える工夫がされていると思います。

Kids DuoKids upKids on air民間学童T&L
月額:週1回なしなし27,500円16,600円
月額:週2回33,000円34,000円40,500円28,800円
月額:週3回46,000円47,000円52,500円38,500円
月額:週4回56,600円57,200円62,500円45,900円
月額:週5回64,800円65,600円71,500円49,800円
入会金20,000円30,000円50,000円30,000円
年会費24,000円
(半年12,000円)
24,000円
(半年12,000円)
30,000円80,000円
基本預かり時間~19:00~18:30~19:00~19:00
延長預かりありありありあり
最大延長時間20:3019:3020:0020:00
送迎ありありありあり
送迎費用月額費用に含む週5回延長コース
(4,000円)で送迎無料
週5回12,000円週5日コース
8,000円

英語学童サービス紹介(その他、おすすめアフタースクール・学童)

Learning Tree

https://www.learningtree-is.jp/jp/learning/elementary/program.html

学童とは異なり、英語を学ぶというよりも、英語で勉強するスクール(放課後に通えるインターナショナルスクール)といった印象。

英語での算数やライティング授業があります。

残念ながら我が家からは通えない場所なのですが、小学校とインターナショナルスクールの「ダブルスクール」という考え方は魅力的。

費用はやはりグッと高くなるのですが、近くにあったら通わせたかったスクールです。

キッズベースキャンプインフィニティ

https://www.kidsbasecamp.com/infinity/index.html

ベルリッツ・キッズのレッスンが組み込まれている民間学童です。

ベルリッツ・キッズ・プログラムだけでなく、日常プログラム、イベントなど様々なプログラムが充実した民間学童。

子どもの知的好奇心を伸ばしてあげたいと考えたときに、色々な経験ができる点が魅力的だと感じました。

親の視点からも保育も最長22時まで延長ができる、病院に連れて行ってくれるサービスがあるなど、サポートが充実していると感じました。

ウィズダムアカデミー

https://wisdom-academy.com

英語・ピアノ・プログラミング・書道・体操など、様々な習いごとと学童保育が一緒になったような民間学童です。

我が家の近くにもあったのですが、駅からのお迎え導線が悪かったため残念ながら選択肢としては外れてしまいましたが、娘の小学校からも通っている子が多く、人気の学童のようです。

一般的な英会話教室・オンライン英会話教室と英語学童の比較

週1回通うような一般的な英会話教室や、最近増えている子供向けのオンライン英会話教室はどうでしょうか?

子どものお友達には英会話教室に通っている子も多く、オンライン英会話の費用は安いところで3000円/月程度と非常に安いのが魅力的でした。

実際にいくつかの教室・オンラインコースで体験レッスンを受けてみたのですが、英語学童と比較するとどちらも圧倒的に「英語に触れる時間」が少ないな、というのが私の感想です。

また、日常生活の中で英語を聞く・使うというよりも、教室の教材・テキストに沿った英語になるので子供が内容に興味を持てない場合、レッスンに集中しないまま進んでいってしまうというデメリットもあります。

一般的な英会話教室だと週1回、レッスン時間は毎回50分~長い教室でも90分程度が多く、

英語学童が放課後の3~4時間英語に触れられるのに比較すると絶対量が足りないのではないかと考えました。

オンライン英語教室の場合でも、1日25分で週1日~5日までコースが選べるというものが多いと思いますが、

1日25分だとレッスンが始まってから挨拶をして、歌を歌って…とやっていると本当にすぐ終わりの時間が来てしまうと感じました。

以上のことから我が家では、多少費用面が高かったとしても、長い時間英語と向き合える英語学童を選択しました。

まとめ

費用面や子どもの好みを考えた上で、我が家の選択は、週2回英語学童に行かせて、オンライン英会話を週1回にすることにしました。

オンライン英会話で使っている教材

小学校併設の公立学童にも入っていて、週3回はそちらへ通っています。

英語学童に限らず、民間学童は小学校に併設されている公立学童に迎えに来るケースが多いので、公立学童への申し込みも必要でした。

費用で見てみると公立学童が月額5,000円、英語学童が月額3,3000円、オンライン英会話が5,600円なので、トータルの出費は約43,000円程度。

これに英語学童で月何回かあるイベント日に参加すると、材料費などで1回1,000円~2,000円程度かかるので、平均すると45,000円程度の費用負担になります。

正直、安くはない金額ですが、英語もやらせながら、学校のお友達と遊ぶ時間も大切にしてほしいと思ったので、我が家的には良いバランスに落ち着いたのではないかと思います。

英語学童に行くのであれば、オンライン英会話は必要ないかなとも思いましたが、明るいフィリピン人の先生がマンツーマンで教えてくれ、娘も楽しんでやっているようなので続けることにしました。

  • 英語学童は英語環境に慣れるため
  • オンライン英会話は英語を話す機会を増やすため

と目的が違うと割り切って続けています。

4月から始めて早3カ月。

英語学童もだんだん慣れてきて、やっと先生が英語で何を伝えたいのか、なんとなくニュアンスが分かってきたという状況です。

自分から英語を話せるようになる、単語ではなく文章が作れるようになるのはまだまだ先という気がしていますが、子どもが楽しく通ってくれているのが一番と感じています。

我が家の体験談が、皆さんのお役に立つことを祈っています!